風男塾が、通算37枚目となるシングル「To Future Me」をリリース。今作は、前作シングル「exdreamers」のアンサーソングとも言えるもので、今の自分から“未来の自分”へのエールが込められた、疾走感溢れる1曲。迷ったり、不安になりながら、それでも前に進みたい。弱さも受け入れて歩み出す姿が描かれた、熱いメッセージソングについて聞いた。
Text 吉田可奈
Photo Miku Shioya
Styling 原田幸枝
■ニューシングル「To Future Me」は、メッセージ性の強い熱い1曲になりましたね。
胡桃沢鼓太郎(くるみざわこたろう)「最初に聴いた時は、ものすごく自問自答している歌詞だなって思ったんです。歌詞では“君”や“僕”と言っていますが、この“君”も自分のことなんじゃないかなって思っていて。迷った時、それまで未来へ憧れや希望を抱いていた自分を、別人のように感じてしまうことってあると思うんです。そういった瞬間を綺麗な物語のように歌っているなと思ったのが第一印象でした」
■エールを送る内容ではあるけど、いろんな解釈ができそうな歌詞ですよね。
胡桃沢「そうですね。(柚希)関汰くんのパートで〈君を不安にさせてゴメンナサイ 無理して見せた笑顔忘れない〉という歌詞があるんですけど、僕は“君”じゃなくて自分に言っているんだろうなって感じたんです。未来に対して期待できない瞬間はあって、そんな時に不安になったり、無理して笑ったりすることもあると思うんですよ。いい部分だけではない、ちゃんと心の中にある明暗を歌っていて、すごくいい曲だなと思いました。というか、僕はここの歌詞がとにかく好きなんですよ。僕のラップパートの後、関汰くんのこのパートが来るんですが、今までずっと強がってきたことや、しがらみを全部優しくほどいてくれるような歌声に聴こえて……とってもいいんです!」
柚希関汰(ゆずきかんた)「あざっす!(笑) 嬉しい。俺もこの歌詞がすごく好きだし、刺さったんですよね。自分自身、どうしてもネガティブになりがちというか、ポジティブに考えられなくて、自分を褒めることが苦手なんですよ。そういう自分がこの歌詞を歌った時に、自分に対して“ありがとう”や“ごめんね”って言ってあげることってすごく大事だなって思ったんです。何かあったなら、感情を自分の中に閉じ込めるのではなくて、自分に対して“辛い思いをさせちゃってごめんね”って、“もっとこうしたらハッピーになれたよね”って考えてあげることが、すごくいい一歩になるんじゃないかなって。きっと受け取り方は、聴き手によって全然違うと思うんですが、自分はそういった感情になりました」
葉崎アラン(はざきアラン)「曲の受け取り方が違うのは当たり前のことだし、それぞれが感じてくれたことが正解だよね」
柚希「うん。本当にそれでいいと思う。実はこの曲の歌詞、レコーディング当日にかなり変化したんです。でも、この1行だけは変えないでくださいとお願いして。それくらい好きだったんですよね。自分自身に感謝やごめんって伝えてあげることってなかなかないけど、この曲を歌って“いつも頑張ってくれてありがとう”と強く思いました」
葉崎「実はこの曲、前回リリースした“exdreamers”のアンサーソングになっているんです。ただ、最初はそれを聞かされていなくて。でも、どこか“exdreamers”に雰囲気が似ているなと感じていたんです。そしたらレコーディングの日にそう言われて、“だからか!”って納得しました。”exdreamers”では、最初はネガティブな感情から入って、最終的にはポジティブに切り替わっていったんですけど。“To Future Me”は、迷ったりしながらも、ずっと自分自身にポジティブに言い聞かせている感じがすごくいいなと思いました。実は今回、新たな試みとして、歌詞を先行公開したんですが、その時から歌詞の評判がすごくよくて。歌詞だけ見てちょっと泣いちゃったって方もいて。それだけ多くの人に刺さる曲だと思うので、たくさんの人に聴いてもらいたいです」
■「exdreamers」とあわせて聴くと、より重みがある曲になりますね。今の風男塾が歌う意味もあるように感じます。
英城凛空(はなしろりく)「そうですね。俺はこの曲を初めて聴いた時、歌い始めがすごく難しそうだなって思ったんです。でもまぁ、俺が担当することはないか~って思っていたら、まさかの俺が担当することになっていて!」
柚希「絶対にないだろうって言い張ってたもんね(笑)」
英城「この感じは俺じゃないから大丈夫だろうと思っていたら…… 」
柚希「そう言っていたのをずっと聞いていたから、別々のタイミングで歌割りをもらったんですけど、それを見た時はさすがに連絡しようかなと思いました(笑)」
英城「今となってはとても素敵なパートをもらえてありがたいなと思うんですが、その時はとにかくビックリしました(笑)」
■〈この歌を届けたい! Future me〉のところですね。実際にレコーディングしてみていかがでした?
英城「いまだかつてやったことがないような歌い方だったので、最初はどうしていいかわからなくて、最初はかなり自信なさげな感情でスタートしてしまいました(苦笑)。でも、この歌詞はしっかりと届けなくちゃダメだと思って、頑張って何度も歌ったので、気持ちが届いたら嬉しいです」
■凛空くんの歌声はどうでした?
6人「カッコよかった~!」
天堂太陽(てんどうたいよう)「バチッと決まっていて本当にカッコよかったです!」
英城「よかった! でも今もパフォーマンスする時はちょっと緊張しますね」
■丈源くんはこの曲を聞いてどんな印象を持ちましたか?
凰紫丈源(こうしじょうげん)「最初に聴いた時、学生時代の青春の1コマを描いたスポーツアニメのエンディングソングみたいだなって思ったんです。負けたチームにも、勝ったチームにも寄り添える曲ですし、ここで終わりではなく、これからも未来へ続くんだという壮大さを感じさせてくれる曲だと思いました。久々にサビを全員で歌った時に感じた厚みはすごかったですし、振付の先生もこの曲の世界観を意識してストーリー性のあるものを作ってくださったので、すごく大好きな曲になりました。その振付の先生は、ライヴにも何度も来てくださって、メンバーの関係性やポジションをしっかりと意識してくださったんです。春のライヴの時にメンバーでお互いに感謝を伝え合う時間があったんですが、そこで俺と(赤星)良宗の関係性が友達みたいと言ったことがすごく印象的だったらしくて、後半にその2人がハイタッチするところがあるんです。そういった要素が散りばめられているのもすごくおもしろいなと思いました」
天堂「俺もハイタッチのところ、すごく好きなんですよ。全員が真ん中に向けて手を高く上げるところがあるんですが、それは俺達が普段ライヴ前にやっている円陣がモチーフになっているみたいで、それを取り入れてくださったのも、すごく素敵だと思いましたし、振付1個1個に意味をちゃんと込めてくださっているんだなと感じたんです。そういった意味が分かると、パフォーマンスの時により力強く歌えますし、踊れるようになるんです。ものすごく熱量のある1曲になったと思いました。さっき話に出ていた〈ゴメンナサイ〉のところも、お辞儀をするような動きが組み込まれているんです。さらに、Aメロの〈崖に必死にしがみつくように〉では、ちゃんと手がしがみつくような形になっていて。そこは2番では同じメロディで〈眩しすぎる天使のような〉と歌詞が変わるんですけど、そこでは眩しいような仕草をするんです。歌詞を知った上で振付を見てもらったら、より楽しんでもらえるものになっているはずです。」
柚希「全体を通してすごくキャッチーなものになっていますね。“Future”の“F”と“Me”の“M”を表現する手文字にも注目してほしいです。今、特典会でそのポーズで撮影をしているんですけど…… そういえばポーズの説明をしてなかったけど、俺達ただカッコつけてる人に見えてない!?」
英城「その可能性はある(笑)。確かに全然説明してなかった!」
一同「あはは!」
■ここで種明かしということで(笑)。良宗くんは、この曲を聴いてどう思いましたか?
赤星良宗(あかぼしよしむね)「きっとたくさんの方に刺さる曲ですし、皆さんの未来への希望にもなると思いました。この曲と、風男塾としての俺の人生がすごくリンクするなと思っていて。アイドルになりたいという気持ちでこのキラキラした世界に飛び込んできたんですが、歌もダンスも初めてだったので、なかなかステージで堂々とパフォーマンスができなかったんです。何度も挫折しそうになったけど、たくさんもがいて頑張ってきて、やっと堂々とパフォーマンスができるようになったし、そういう葛藤があったからこそ、今の俺があるなって確信を持って言えるから。今、頑張っている人には、この曲を聴いて励まされてほしいですし、昔の俺には“今、こんなにも自信を持ってパフォーマンスしているぞ!”って伝えたいですね!」
■MVはそれこそ“Future”感があってすごく素敵ですよね。
凰紫「今回は、彩の国さいたま芸術劇場で撮影させていただいたんですが、すごく神秘的な場所でした」
■撮影現場はいかがでした?
凰紫「ここにはカフェがあったんですが、そこのメニューが本当に充実してました! 休憩や待ち時間のたびに行っていたんですけど、何度も足を運んでいるうちにスタッフさんとも仲良くなったんです(笑)」
赤星「俺がカフェに行くと言った時もついてきてたよね?」
凰紫「うん(笑)。ついていくだけのつもりが、“できたてのマフィンはいかがですか?”って言われて、仲良くなっちゃったから買わずにはいられなくて食べました(笑)。皆さん、聖地巡礼の際にはぜひマフィンも一緒に食べて欲しいです(笑)」
天堂「丈源いないな~と思ったら、だいたいカフェにいたもんね(笑)」
凰紫「カフェ好きなんですよ~ 。今回の撮影の記憶はほぼカフェです(笑)」
胡桃沢「ただこの日、ものすごい雨だったんですよ。外でダンスシーンを撮影するはずが、まったく撮影ができなくて」
英城「誰が雨男!?」
天堂「風男塾は晴れ男が多くないですか?」
胡桃沢「僕かも(苦笑)。今回、ラップパートを担当しているんですが、そのリップシンクシーンを撮影しようとしたら、急に雨が降り出して風も強くなったんですよ。一旦中断して、風と雨も止んだところで再開したら、また豪雨になって…… 。これはもう相当な雨男だから仕方がないなって思いました」
柚希「でも、鼓太郎が雨男って初めて聞いたんだけど?」
胡桃沢「黙ってました(笑)。僕、楽しかったり、調子がいい時に限って雨が降るんですよ」
柚希「いつもってことじゃん(笑)」
一同「アハハ!」
胡桃沢「旅行とかテーマパークに行こうとするとだいたい雨です(笑)。今回も、こんなカッコいいラップなんだから、絶対にいいものにするぞ!って気合いを入れていたら、ものすごい雨が降って……。きっと気合いとリンクするんだと思います」
■それにしても、鼓太郎くんはついに風男塾のラッパーにとして活躍し始めましたね。
赤星「もう非公式じゃなくなった?」
胡桃沢「(立ち上がって)公式ラッパーでいいですか? ちょっとスタッフさんに聞いてきてください!」
柚希「レコーディングの時は、一応みんなラップパートも覚えていくんですよ。俺もスタッフさんに“やりたい!”って伝えてるんですが、鼓太郎くんには敵わないみたいで……」
赤星「関汰くんには他に歌って欲しいパートがあるからですよ!」
柚希「でも俺もやってみたいな」
胡桃沢「ラップに活かせたらと思って、早口言葉を録音したりして、かなり練習してるんです。その成果が出たのかもしれないです」
続きはBACKSTAGE PASS 2025年8月号でお楽しみください!!
39th Single「なんだってんだ!」
2026.03.25 Release
初回限定盤A CD+DVD ¥1,700
初回限定盤B CD+DVD ¥1,700
通常盤 CD ¥1,300
https://www.teichiku.co.jp/artist/fu-danjuku/
『風男塾LIVE TOUR 2026 ~Sympathy~』
2026年3月7日(土)大阪・OSAKA MUSE
【1部】開場 12:00/開演 12:30
【2部】開場 16:00/開演 16:30
2026年3月15日(日)愛知・NAGOYA JAMMIN’
【1部】開場 12:00/開演 12:30
【2部】開場 16:00/開演 16:30
2026年3月22日(日)東京・渋谷ストリームホール
【1部】開場 12:00/開演 12:30
【2部】開場 16:00/開演 16:30
https://m.nfs724.com/kiji/6343/
風男塾
ふだんじゅく。7人組男装ユニット。’08年、シングル「男坂」でCDデビュー。’22年9月にデビュー15周年記念ベストアルバム『風男塾 15th Anniversary』を、23年10月に8thアルバム『ONE FU ALL, ALL FU ONE』をリリースした。’26年3月25日、39thシングル「なんだってんだ!」をリリース予定。
公式サイト
https://m.nfs724.com/?
初回限定盤A CD+DVD ¥1,700
初回限定盤B CD+DVD ¥1,700
通常盤 CD ¥1,300
01. To Future Me
02. Flower
03. Fun Fan Fun
04. To Future Me(Instrumental)
05. Flower(Instrumental)
06. Fun Fan Fun(Instrumental)
※04.~06.は通常盤のみ
https://www.teichiku.co.jp/artist/fu-danjuku/discography/TECI-980.html