Little Glee Monster 新曲「Break out of your bubble｣インタビュー。未公開写真も公開！

NHKドラマ10『宙わたる教室』の主題歌「Break out of your bubble」を表題としたシングルが届いた。
“自分の殻を破っていく”という意味を持つタイトルの楽曲はドラマの物語に沿いつつ、同時に、現在のLittle Glee Monster と重なるメッセージが織り込まれている。“みんなバラバラでいいんだよ”。
6人の想いと美しきハーモニーが響き合う楽曲をじっくりと読み解いていく。

■「Break out of your bubble｣はNHKドラマ10『宙わたる教室』の主題歌になっていますね。

MAYU「まさしく、このドラマに沿って制作した楽曲です。ドラマの内容として、それぞれの悩みを抱えた人たちが同じクラスになっている中で、一人ひとりにフォーカスしたエピソードが展開していって。それが歌詞に活かされている感じなんです。あと、新体制になったリトグリがドラマのテーマ性のようなところとリンクする部分もあって、主題歌をリトグリが歌わせていただくことになったという流れもあったんです。10周年というタイミングにしても、私とかれんとアサヒの３人と、結海とmiyouとミカの３人の想いはそれぞれ違うと思うんですけど、前に進む決意だったり願いみたいなものは同じだと思うんです。そんなこともあって、そんな私たち６人の今の想いも入っている１曲に仕上がっていると感じています」

結海「プリプロとかレコーディングをしたのは今年の夏くらいだったんですけど、その時点でドラマの主題歌になることがわかっていたので、特別な気持ちを持って歌えたんです。リトグリに入る前に、TBS日曜劇場『陸王』劇中歌としてリトグリの〝Jupiter〟が使われていて、それを聴いて憧れていたので、自分が加入した今の６人で主題歌を歌えることが、本当に本当に嬉しかったです！」

■それは特別な気持ちが入るね。

結海「そうなんです！  本当に嬉しかったです」

アサヒ「わかる。嬉しいよね。私的には、この曲のコーラスワークがとても気に入っています。楽曲を作ってくれた、とおるす（CoWRITE）さんがアカペラクリエイターでもあるので、アカペラならではの視点のコーラスになっているんです。Ｄメロの〝ハッ、ハッ〟と言ってるところが特に好きで。声の出し方の指導を細かくしてくださって、統一感が出たし、迫力も出たんです」

miyou「レコーディングしていた時から、素敵な曲だなって思っていたんですけど、それ以上にＭＶを撮影した日が特別な日になったなという感覚があって。当日までに完全に音が完成していなかったこともあって、ほとんど合わせて練習ができていなかったんです。でも、みんな撮影当日にどんどん体に吸収していくのがわかって、それぞれがbubbleを弾けさせているのを感じられる画が撮れました。本当に、あの日があってこの曲があるって思える１日になったんです」

■MVは本当に柔らかな景色と空気感だけど、６人の叫びはとても強いよね。視覚からも歌詞に託されたメッセージが胸に突き刺さってくる。

miyou「そうなんですよね」

ミカ「自分だけみんなと違う色をしている、とか、悩む人が多いと思うんですけど、みんなが違う色だからこそ、その人じゃなくちゃ届けられないものがあるし、私たちリトグリ６人もまさにそうで。そんな“みんなバラバラでいいんだよ”っていう見本だと感じているんです。だからこそパワーがあるし、自分が他の人と違うということに自信を持ってもらえたらなって。そんな気持ちを込めて６人で歌っているので、この曲を聴いて、自分をちゃんと認めてあげてほしいですし、自分のことを好きになってくれたら嬉しいです」

■それこそが個性だもんね。コンプレックスな部分が、案外、他の人からしたら羨ましいところだったりするし。

かれん「本当にそうですね。楽曲に込められたメッセージも素敵だし、大切に届けたい気持ちでもあるから、本当に想いを込めて歌ったんですが、レコーディングの時、楽曲を作ってくださった尾上榛（CoWRITE）さんととおるすさんが現場に来てくださって、どういう想いで作ったのかを丁寧に伝えてくださったんです。冒頭のアカペラの部分は、悩みや葛藤があるけど前を見て進んでいく決意みたいなものを表わしたいから、その気持ちが歌声に乗ってほしいって言われたんです。歌いながら、１テイクごとにその気持ちが強くなっていくのを自分でも感じながら歌いましたし、miyouが言ってくれたように、ＭＶを撮影した時、そこに入り込んで歌うことができました」

■冒頭の歌い出しはかれんですよね。本当に強い想いを感じました。

かれん「嬉しいです。監督さんも温かい方で、MVのストーリーを企画書にしてくださって。どういう想いで作ったかという気持ちが熱く書かれていて、企画書というより、私たち宛に書いてくれたラブレターみたいでした。〝絶対に僕が撮りたいと思いました〟って。撮影当日も、〝余計なものは撮りたくない。歌だけにフォーカスしたい。ただただ６人を撮りたい〟と言ってくださって。私たちもその気持ちを大切にして歌ったんです。歌に集中できたし、世界観に入り込めました」

■その話を聞いて、あのMVができたのかと思うと、すごく納得です。すべてから今のお話が滲み出ている気がします。本当に一対一でしっかりとメッセージを届けてくれている感覚になる。

miyou「６人が自分の言葉として、等身大で歌っているから、自然とそうなっているなぁと思います」
かれん「そうなんだよね。当日、撮影しながら、私たちだけじゃなくて、その現場にいたスタッフさん全員泣いていたんですよ。それくらい感極まった感じだったんです」

■６人の力がみんなを巻き込んでいっていたのがわかるね。リトグリの歌の力はそうだもんね。コンサートでも、ファンのみんなが笑顔になりつつ、泣きながら聴いていたりするから。

かれん「嬉しいことですね」

■でも、スキル面で言うと、キーの高さとか、感情をすべて吐き出す感じで歌っているところとか、難易度が高そうだなと。

かれん「キーが高いんです（笑）。初めて聴いた時は〝大丈夫かな!?〟と思いました。レコーディングで歌うのと、実際に歌うのでは全然違うから。コーラスのバランスも難しい曲で、歌う度に反省点が生まれてくるんです。そこはこの先も課題になりそうですけど、本当に素敵な曲に巡り会えました」

■「Break out of your bubble」は、〝自分の殻を破っていく〟という意味でもあるけど、人との関わり方で、大事にしているのはどんなところですか？

一同「難っ！　難しいテーマだ！（笑）」

■そんなことないよ。かれんなんていつもツアーの時、バンドメンバーの楽屋に行ってお話とかしてるでしょ？

かれん「そうやけどぉ～（笑）。たしかに、仲良くなりたい人には特に自分から声をかけに行ってますね。それに、最近は自分とまったく違う考え方の人に興味が湧くようになって、分析してみたくなるので、敢えて話しかけに行ったりするかもです」

miyou「かれんちゃん、話す時、めっちゃちゃんと思ったことや自分のことを伝えて、分析して話すもんね。すごく誠実」

かれん「めっちゃ理解しようと頑張っているんだと思う（笑）。どうしてそういう思考回路になるのか知りたくなるし、メンバーとかみたいに大好きですごく大切な人と意見が違う時は、相手のどういう気持ちがそこにあってその想いになったのか？をしっかりと理解して、その子の気持ちになってちゃんと考えたい、って思うんです。興味とかじゃなく、本当の意味で理解したいから」

ミカ「うんうん、かれんちゃんはそうかも。大切にしてくれてるのが伝わってくる。そこが本当に好きです。私は常に、初めて会った人でも、その人の良いところを見ようと心がけています」

miyou「人と関わっていたとしても、結局自身の感情の問題だと思うので、自分本位な考え方にならないように心がけています。人に興味があるので、その人に興味を持って接することが大事なポイントなのかなと思います。ちゃんと相手を知りたいんです」

結海「私は、相手の表情をしっかり見て、相手にとってベストな関わり方で接するように心がけてます」

アサヒ「私は、時間をかけて関係性を築き上げていけたら良いなと思っています」

MAYU「あははは。アサヒらしいわぁ（笑）」

かれん「アサヒは本当に相手のことを尊重する人なので、すごいなって思います」

MAYU「ほんまにそうやね。私はフレンドリーな感じを意識して接します。実はあまり外に出ないし、自分から人を誘えない人間で。素の私を知らない人のほうが多いと思うんですよ。仲良くなるとバレていくんですけどね（笑）。そっちのほうがラクなんです。相手に気を遣わせたくないんですよね～」

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