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imase 等身大で魅了する、“凡才”のポップミュージック

Interview

2024.06.03

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メジャーデビューから3年、待望となるimaseの初アルバム『凡才』が届けられる。彼の怒涛の音楽人生を物語るかのように、探究心と好奇心をもち作り出してきたさまざまなテイストの楽曲を収録。“凡才”だからこそ生み出せた、充実のポップアルバムを紐解きます。
Text 真貝聡
Photo 木村篤史
Hair&Make-up 向井大輔
■メジャーデビューから現在までの楽曲が収録された、渾身の1stアルバムが完成しました。今の率直なお気持ちはいかがですか?

「一発目のアルバムというのは、そのアーティスト自身のことを紹介する側面が強いと思っていて。これまで自分を紹介できる作品がなかったので、やっと“このアルバムを聴けばimaseについて知れるよ”と言える名刺代わりの1枚ができて、とても嬉しいです」

■imaseさんと言えば、これまでに発表された楽曲が、全世界累計100億回再生を突破しています。にもかかわらず、アルバムタイトルを『凡才』にしたことが面白いなと思いました。

「ハハハ。アルバムを作るうえで、どんなタイトルが自分にとって腑に落ちるのかなと考えまして。僕は音楽活動をするまで、キーボードを弾けたわけでもないし、ギターを弾けたわけでもなくて。そんな僕がどうすればたくさんの方に曲を聴いていただけるかを、自分なりに試行錯誤しながら作った楽曲が詰まった作品になります。そういう意味で『凡才』というタイトルがしっくりきたんです。それと国内外問わず、たくさんの方々に聴いてほしいので、海外でも通じる日本の伝統的な芸術・盆栽ともかけていて。タイトルはかなり最初のほうに考えましたね」

■いろんな候補があったというよりは、もう『凡才』でいこうと。

「日本特有のタイトルがいいなと思っていて、近い案はありました。“日の出”も候補で考えていたんですけど、飛び抜けて『凡才』という言葉が自分の中でしっくりきましたね」
■振り返ると、2021年12月にデビュー曲「Have a nice day」を発表した当初は、「果たして自分はプロでやっていけるのか?」という不安があったそうですね。

「ありましたね。最初の頃は本当にこのままやっていけるのかなとか、それこそフル尺で曲を作ったことがなかったですし。どうやっていこうかなっていうのをすごく考えていたので、デビューした頃は不安でいっぱいでした」

そんな不安に反して「Have a nice day」「逃避行」も配信前からSNSを中心に大きな話題を呼びました。そして、本誌に初めてご登場いただいたのが2022年8月に発表された「NIGHT DANCER」のリリースタイミング。この曲は2023年に海外でも大ヒットし、その年のレコード大賞で優秀作品賞にも選ばれた転機の作品ですね。

「まさに、すごく大きなターニングポイントの曲だと思っていて。“NIGHT DANCER”のおかげで、海外の方にも聴いていただけるきっかけになりました」
■ENHYPEN、Stray Kids、TOMORROW X TOGETHERなど、韓国の有名アーティストがこの曲のダンス動画を投稿して盛り上がった後、BTSのJUNG KOOKさんにも絶賛され、瞬く間に注目を集めました。しかも、韓国の配信サイト・MelonでJ-POP初のトップ20入りも果たして。

「一昨年の12月くらいから、韓国のアーティストの方たちがカバーとかダンスチャレンジをやってくださって。その翌年には、さらにたくさんのアーティストの方が踊ってくださるようになって。ちょっとずつ“あれ? 今、すごいことが起きてるのかな”って思いましたね」

■韓国でライヴをされた時、現地のお客さんが日本語で曲を歌っていましたね。


「あれはビックリでしたね!  本当に聴いていただけてるんだなっていうのと、自分の曲を好きでいてくれるんだと知れて感激しました」

■それまでの「Have a nice day」や「逃避行」は、短い小節のメロディを繰り返す作り方だったのが、「NIGHT DANCER」では長い小節に挑戦された。曲作りにおいても、転換点となる楽曲でしたよね。

「そうですね。初期の曲たちは、Aメロ・Bメロ・サビみたいな結構シンプルな構成でした。Cメロを加えることはあっても、そこまで大きな変化をつけることはなかったんです。“NIGHT DANCER”以降は、構成しかり展開しかり、コード感とかも1曲の中で多く変えるようになりましたね」
■その後も楽曲を出すたびに、新しい試みを取り入れて。

「“ピリオド”までは抽象的な歌詞を書くのが好きだったんですけど、“18”で新しい引き出しが増えましたね。新成人にエールを送ることをテーマにした、サントリーさんのWEB動画『大人じゃん・ここからだね04』篇の主題歌というのもあって、コロナ禍に直面していた18歳の方たちへ向けて曲を書きました。あの曲を作ってから直接的な表現もそうですし、歌詞の書き方自体が自分の中で変わっていったのはあって。楽曲の変化で言うとわりと最近ですが“ミッドナイトガール”を境に、コード感を含めチャレンジしていきました。“恋衣”だったら、途中でテンポ落として、Cメロからまたテンポが速くなる緩急を取り入れてみたり。“Happy Order?”は、2000年代のアイドルソングをモチーフにして、曲調的にもアイドルっぽい要素を入れたり、ラップを入れてみたり。歌詞も今までとは違って、茶目っ気のある感じにトライして。“LIT”に関しては、初めてロック調の曲に挑戦しました。歌詞以外の面に関しては、“ミッドナイトガール”以降から曲作りが変わっていった印象がありますね」

■「Nagisa」の時に、「まだバラード曲がないから書いてみたい」と仰っていて。「ミッドナイトガール」でブルージーなバラードを作られたので、ここに着地したんだと思いました。

「気づいていただけて、めちゃくちゃ嬉しいです!」
続きはB-PASS 2024年6月号でお楽しみください!!
1st Album 凡才

1st Album 凡才

2024.05.15 Release
初回限定盤 CD+BD ¥4,950
初回限定盤 CD+DVD ¥4,400
通常盤 CD ¥2,750

01. BONSAI
02. NIGHT DANCER
03. Nagisa
04. Rainy Driver
05. 18
06. でもね、たまには
07. ミッドナイトガール
08. 僕らだ
09. 恋衣
10. 逃避行
11. LIT
12. アナログライフ
13. Happy Order?
14. I sa y bye
15. ピリオド
16. ヒロイン
17. Shine Out
18. ユートピア
19. Have a nice day
『imase 1st Asia Tour “Shiki”』
6月8日(土)[Bangkok]KBank Siam Pic-Ganesha
6月12日(水)[Hong Kong]AsiaWorld-Expo, Hall 10
6月20日(木)[Kuala Lumpur]Zepp Kuala Lumpur
6月23日(日)[Shanghai]PHASE LIVE HOUSE SHANGHAI
7月16日(火)[Seoul]YES24 LIVE HALL
7月17日(水)[Taipei]ZEPP NEW TAIPEI
imase
イマセ。岐阜出身、23歳の新世代男性アーティスト。’20年より音楽活動を開始。TikTokに投稿した歌唱動画で大きな注目を集め、’21年12月に配信シングル「Have a nice day」でメジャーデビューを果たした。’24年6月からは初のアジアツアー『imase 1st Asia Tour “Shiki”』を開催する。
公式サイト https://www.universal-music.co.jp/imase/
BACKSTAGE PASS 2024年6月号

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発売日 2024/04/26
サイズ A4判
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