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Tani Yuuki / HOMETOW

Review

2024.05.31

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昨年リリースしたアルバムを『多面態』と名付け、様々なタイプの楽曲を見せつけたTani Yuuki。そこから配信シングルを挟み、今回リリースされるEP『HOMETOWN』も、心にするりと滑り込んでくるメロディを軸にしつつ、多彩な楽曲が収録されている。1曲目は、抜けるような青空が目の前に広がる爽快感たっぷりのバンドサウンドを走らせる「花詩」。シンガーとしてはファルセットが印象的なところもあるが、それは使わずにパワフルに歌い上げていて、悩みや葛藤を抱きながらもまっすぐに光の差す方を目指していく姿が目に浮かぶ。一転、次の「がらくた」は、日常に疲れてしまったときに、ふと出たため息がそのまま歌になったようなブルージーな1曲で、アコギのリフもインパクト大。「笑い話」は、大切な人へ宛てたメッセージが綴られたロックバラード。もう二度と戻ることない日々を思いながらも、〈間違いだらけの日々をいつか 誰かの笑顔のために歌ってゆこう〉と決意を綴っていて、時折がなり声で感情をむき出しにするエモーショナルな場面も。ラストナンバーの「I’m home」は、跳ねる鍵盤の音色とクラップが彩るハートフルなミディアムナンバー。この曲で綴られている〈新しい場所が日常に変わっていく〉という一節が表すように、様々な経験を経て、過去の出来事を大切に抱きしめながらも、前に足を進めていこうとしている彼の現在地点が詰め込まれたEPに仕上がった。(山口哲生)

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EP
Ki/oon Music
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