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RIKU ソロ公演へ向けて書き下ろされた新曲「This is me 〜約束の詩〜」インタビュー

Interview

2025.12.09

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THE RAMPAGEのヴォーカル・RIKUが、新曲「This is me 〜約束の詩〜」を配信リリース。憧れのビルボードライブへ向けて書き下ろされた、渾身のバラードについて聞いた。
Text 有竹亮介
■現在、ソロライヴ第2弾となる『RIKUのMUSIC TIMES Billboard Live Tour』が開催中ですが、第1弾が今年の5月に行なわれましたよね。初めてのソロライヴはいかがでしたか?

「5月は1日限定で、ファンクラブの方々を招待したライヴだったこともあり、LDH所属アーティストの楽曲のみで構成しました。僕がレッスン生だった時代に課題曲になっていた楽曲を中心に選んでいったので、自分の音楽のルーツみたいな部分に触れていただける内容になったと思いますし、ファンの方々にも喜んでいただけたようで安心しました。いつも応援してくださる方々がどういう表現を好むか、どういう楽曲を選ぶと喜んでもらえるのか、自分には何が求められているのかということは、普段からキャッチするようにしているんですが、初めて1人でステージに立ったライヴで皆さんから温かい反応をいただいて、シンガーとしての自信を少し持てた日になりました」

■大切な1日になったのですね。やはり、15人のメンバーと一緒にパフォーマンスする時とは感覚が違いましたか?

「そうですね。普段は(川村)壱馬、(吉野)北人と3人で歌ってるじゃないですか。だから、1人になった時に、相方2人がいることの大きさを感じましたし、13人のパフォーマーがどれだけ力を注いで支えてくれているかっていうことを実感できました。裏を返すと、15人のメンバーに甘えてしまっていたことにも気付かされましたね。自分には甘い部分があったなって。その分、メンバーがいることのありがたみをより一層感じましたし、15人の力を借りずとも1つのライヴを成し遂げられる歌手になっていかないと、グループの一員として力を発揮できないって強く感じました」

■初めてのソロライヴが、より成長するための気付きになったのですね。その上で、約半年で2度目のソロライヴが決まったのはすごいことじゃないですか。

「これはもう本当に、マネージャーさん達が日々力を尽くしてくれたおかげですね。さまざまな繋がりや縁によって、ビルボードライブの皆さんが僕のことを知ってくださったようで、“THE RAMPAGEに歌バカがいるぞ?”みたいな感じで(笑)、声を掛けてくださったので、皆さんに感謝です」

■追加公演が決まるほどの応募があったそうで、ファンの皆さんも待っていてくれたんですね。

「シンガーとして歌うということに対して、それだけの期待を抱いていただけていることを、リアルな数で認識することができたので、とてもありがたいです。レジェンドのような先輩方もたくさんいて、それこそEXILE ATSUSHIさんはソロで6大ドームツアーをやられていたり、偉業を成し遂げている方々がいるなかで、10年間活動してきた自分の歌手としての立ち位置をリアルに知ることができたのは、決して悲観的ではなく、ポジティブに捉えています。現実を知ることができたから、ここから目標を目指すためにいまは何をやるといいだろう、どういう段階を踏んでどういうアプローチしていくべきだろう、ということが明確になったので、計画を立てやすくなりました」

■確かに、現在地がわかると、次のステップが具体的に見えてきますよね。

「幼い頃、父親からサッカーを通して教育されたことが、大きく影響してるなって思います。僕はリフティングが得意なんですけど、最初からできたわけじゃなくて、“この技をやりたいんだったら、せめてこれができるようにならないといけない。だから、これから練習しよう”と段階を踏んで練習してきたのが、今もベースにあるんだと思います」

■ソロライヴも目標に向かうステップの1つということですよね。第2弾となる今回の会場はビルボードライブですが、どのようなイメージがありますか?

「聖地ですね。シンガーなら誰もが目指す場所だと思うので、そのステージに立てることの喜びは大きいです。これまで諸先輩方がビルボートライブに立っている姿を見て、憧れるとともに、ジェラシーのような感情を抱いたこともありました。それぐらい、僕もビルボードライブのステージに立ちたいって思ってきたので、今回いただけたチャンスを逃さないぞという気合に満ちています」

■気合十分ですね。楽曲やセットリストはどのようになりそうですか?

「今回のセットリストにはテーマというか、伝えたいメッセージがあります。“生きる”“これが僕である”“あなたはあなたでいい”という3つです。というのも、歌いたいなと思う楽曲を挙げて順番に並べてみた時に、ジャンルはさまざまではあるけれど、1本の軸が通っているなって感じたんです。その軸が伝えたい3つのメッセージで、きっとライヴに来てくださった皆さんにも届くのではないかと思っています」

■RIKUさんが歌を通して伝えたいことが明確だから、そこに繋がる楽曲が自然と集まったんでしょうね。

「そうですね。歌いたいって思った基準が、メロディやジャンルではなく、歌詞だったんです。普段から思っていることを代弁してくれる楽曲や、僕自身が救われた楽曲が自然と集まったんです。だから、今回のメッセージって、きっと僕自身も音楽に求めているものなんだと思うし、もしかしたらTHE RAMPAGEではなかなか見せなかった姿を見せることになるかもしれません。いつも応援してくださっている皆さんからすると、“本当にRIKUなのかな?”と思うようなシーンもあるんじゃないかと思います。ネタバレではないけど、“初めましての僕”がいるはずです」

■期待が高まります。

「皆さんにはぜひ期待して来ていただきたいですし、自らハードルを上げて乗り越えていかなきゃなって思っています。それができなかったらTHE RAMPAGEを支えることもできないと思うので、いい意味で試練や成長の機会と捉えて、臨みたいと思います」

■ライヴに向けての準備は順調ですか?

「はい。スタジオを借りて、2時間くらいずつこもって自主練に励んでいます。当日はバンドメンバーとコーラスの方に入っていただくんですけど、全員揃ってのリハーサルが何日もできるわけではないので、リハ初日から全力で臨めるようにしておきたいなと。そうしておかないとツアー全体がうまくいかないと感じるので、できる準備はしておこうと思っています。ライヴの座長がフラフラしてると、サポートしてくれるメンバーやスタッフを困らせてしまうので、なるべく完成形に近づけた状態でリハに入って、その上でもっと質を高めていきたいですね」

■そんなライヴへ向けて書き下ろされた新曲「This is me ~約束の詩~」は、“生きる”“これが僕である”“あなたはあなたでいい”というメッセージが詰まった楽曲ですね。

「THE RAMPAGEの4枚目のシングルからお世話になっている和田昌哉さんに制作をお願いした楽曲なんですが、実は僕と和田さんは誕生日が一緒という共通点があって、個人的なプロジェクトを進める時にもお力添えいただいてきたんです。シンガーとしての僕のタイプや性格的な部分を理解していただけているので、今回もお願いしたいと思って、僕が伝えたいことを長文の手紙にしたためるような感覚でまとめて、和田さんに送り、そこから楽曲にしていただきました。できあがった詞を読んだら、僕が伝えたいことがしっかり詰まっていて、さすがだなと」

■ご自身で詞を書くのではなく、あえて和田さんのフィルターを通して楽曲を仕上げたのはなぜ?

「自分が伝えたいことをそのまま詞に落とし込むこともできたんですけど、それだと気持ちの一方通行というか、投げかけるだけになってしまう気がしたんですよね。僕が抱いてきた感情であるとともに、“あなたはあなたでいい”というメッセージも入れたかったので、あえて第三者目線で書いていただきました。誰のために歌っているのかという部分も大切にしたかったんです。楽曲は僕自身のためではなく、聴いてくださる方々のためのものなので、僕自身の想いや主観的なことを表現する時は、人に委ねるスタイルが合うのかもしれないって思いました。今後制作を重ねるなかで、僕自身が書いたり作家さんと一緒に書いたりするものも出てくるかもしれませんが、今回は和田さんにお力添えいただいて、すごくハマったなって感じています」
■第三者目線で書いてもらうことで、より多くの人に届くメッセージに仕上がったということですね。サウンド面は、できあがったものを聴いていかがでしたか?

「イメージしていたものドンピシャでした。聴く人のメンタルによって、明るくも暗くも聴こえる内容だからこそ、メロディラインがすごく重要になってくると思っていたんですけど、サビにかけて盛り上げていく構成で、どんな状況の人が聴いても希望を抱けるようになっていて、和田さんにはリスペクトしかないですね」

■感情の盛り上がりがありつつ、音数が抑えられているので、全体的に落ち着いた雰囲気ですよね。

「音数の少なさは狙った部分で、飾らないまっすぐな雰囲気を出したかったんです。最近はさまざまなジャンルの音楽があって、音数が多いサウンドももちろんカッコいいと思うんですけど、シンガーとしての僕を表現する時には、一本槍で突き進むじゃないですけど、あくまで歌声で勝負したかったので、音数をできるだけ抑える方向で作りたかったんです」

■おっしゃる通り、ヴォーカルが引き立っています。ビルボードライブで生演奏で披露するとなると、また違う雰囲気になりそうですね。

「音源も生の雰囲気を届けられるように、技術的な部分よりもパッションに重きを置いてレコーディングしたんですけど、ライヴになるとその日の気温や湿度、お客さんのテンション、なにより僕の緊張度合いとかで空気が変わると思いますし、そういうものがすべてミックスされた“This is me ~約束の詩~”になると思うので、自分でもどんな歌を届けられるのかワクワクしています」

■レコーディングの話も少し出ましたが、やはりグループの時とは向き合い方が違いましたか?

「THE RAMPAGEとしてレコーディングする時は、“壱馬ならこうやって表現するだろうな”“北人だったらこう歌うだろうな”って考えながら歌うし、先に彼らが録っている時であれば、2人の歌声を聴きながら自分の感情を作っていく感覚で。でも、今回は1人なので、あまり考えすぎず、ナチュラルに音に身を任せて歌ってみた結果として出たものを採用していきました。だから、音源なんだけど、人間臭さがあるんじゃないかなって思います」

■その違いがあったからか、THE RAMPAGEとしてのRIKUさんの歌声とは少し違うというか、肩の力が抜けている印象を受けました。

「音に任せて、自分の素直な気持ちを歌ったので、そう聴こえるのかもしれません。THE RAMPAGEの時は多少カッコつける部分もあるので、力が入っているところがあると思うんですけど、この曲は“This is me”というタイトルの通り、ありのままの僕を表現したかったので、声を作るというよりは、歌った時に自然に出た音を大切にしながらレコーディングしていったので、すごくナチュラルにリラックスしてできたなって感じています」

■今の等身大のRIKUさんが表われているんですね。

「そうですね。“31歳の僕がこの言葉を歌ったら、こうなりました”という楽曲になったと思います。きっとこの曲は生涯にわたってずっと歌っていく楽曲になるので、50歳の時に歌ったら全然違うものになるかもしれないし、どう一緒に育っていくんだろう?っていう意味でもワクワクしてます」

■シンガーとしての第一歩の曲ですね。“あなたはあなたでいい”というメッセージも込められた楽曲ですが、最後に1回だけ〈君〉という言葉が出てくるところが印象的です。

「タイトルは“This is me”で、自分自身に対する覚悟や皆さんに向けた決意表明というところもあって、最初は自分の決意を歌っているんですけど。自分のために歌っていると同時に、皆さんのために歌っている、歌っていくという意味で、そこがイコールになったらいいなという想いを込めて、最後は〈君の勇気を讃える〉としていただきました」

■ストーリーがありますよね。悩みもがいていたところから、少しずつ視界が開けていって、その先にファンの皆さんがいらっしゃるんだろうなという物語が見えました。

「人生って山あり谷ありだと思うんですけど、この楽曲もまさに山と谷を繰り返すような構成になっているんですよね。でも、谷底にいるような時期も、あなたを彩る大切なピースのひとつだから。それすらも受け止めること、愛することができたら、自分に対して今よりはちょっとだけ明るく強くいられるんじゃないかなって、日々活動していくなかで感じるんです。僕自身も山と谷をいろいろ経験してきて思う部分があるので、〈忘れずにいて〉から始まるDメロは胸にきますね。歌っていてもエモーショナルになる部分です」

■ライヴに来られる方はもちろん、来れない方にも配信で触れてほしいですね。

「はい。いろいろな形で巡り巡って、まったく僕を知らない方にも届く可能性があるじゃないですか。人生のどん底にいるなとか、辛いなと感じている人のもとに届いたら嬉しいし、もちろん絶好調の人にも聴いていただきたいです。みんながハッピーって状況は難しいことではあると思うんですけど、そこを飛び越えて、この楽曲がいろんな形に七変化して、聴いてくださった方の背中を強く押したり、倒れないように支えたりできたら本望です。それができるのが音楽の醍醐味、ストロングポイントだと思うので、普段から応援してくださっている方はもちろん、僕のことを知らない方にも届いていったらいいなって願っています」

■これからが楽しみですね。ソロシンガーとしての一歩を踏み出したところですが、今後やってみたいことや目標に掲げていることはありますか?

「ソロとして、先輩方のように大きなところでツアーをしたいという展望を抱いています。目標を掲げるのは自由ですから、夢はでっかく、ソロドームツアーですね!  叶うまでにどれだけかかるかわかりませんが(笑)。ただ、一方で、今できることときちんと向き合いたいという想いもありますし、皆さんとの距離が近いライヴハウスツアーをしてみたいという願望もあります」

■ライヴハウスツアーを考え始めたきっかけは、何かあったのですか?

「最近、メンバーの武知海青のプロレスの試合や、MA55IVE THE RAMPAGEのツアーを観に行ったんですけど、会場いっぱいにお客さんがいるなかで、彼らが本当に楽しそうに試合やパフォーマンスをしてたんですよ!  その光景を見て、僕も互いに表情の変化まで見えるような距離感でパフォーマンスを届けたいと思ったんです。ビルボードライブもその1つですが、ライヴハウスではまた違った公演になると思うので、挑戦してみたいですね。ゲリラでのストリートライヴみたいなこともできたら面白いんじゃないかなとか、いろいろ考えています」

■ビルボードライブとはまた違った新たな試みができそうですね。

「実は、最近ミュージカルを頻繁に観に行ってるんですよ。劇団四季の『アナと雪の女王』を観た時は、一幕と二幕の間の休憩時間でオラフの人形を買ってしまうぐらい魅了されました(笑)。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ハリー・ポッターと呪いの子』も感動しましたし、いつかブロードウェイに行って、本場の『ライオン・キング』を観たいという夢もあります。いろいろなエンターテインメントに触れるなかで、自分のライヴにも取り入れられるんじゃないかって考えることが増えました。まだ全然具体的ではないんですけど、例えばライヴの合間にミュージカルパートを設けてみたり、舞台も経験してきた僕だからこそ表現できる形があるんじゃないかと思うので、新しいツアーの形やジャンルを生み出していきたいですね」

■ドームでしかできないこともあれば、ライヴハウスでしかできないこともありますし、公演の形は1つじゃないですもんね。

「そうなんですよ。大きな会場だからできる演出や見せ方もありますし、小さな会場だからこそ、楽器の生の音が心臓に響いてくる臨場感や気持ち良さを届けられるという魅力もあるんですよね。マイクを通さなくても肉声が届く会場も素敵じゃないですか。会場や規模の大小を問わず、その場所に合わせて表現していけるシンガーになりたいですね。そして、その経験や培ったものをTHE RAMPAGEにもしっかりフィードバックしたいです」

■ソロシンガーとしてもTHE RAMPAGEとしても、これからの活躍に期待ですね。

「直近の2026年はLDHのパーフェクトイヤーですし、既に発表しているTHE RAMPAGEのツアー『LIVE TOUR 2026 “(R)MPG”』はメモリアルなツアーになると確信しています。僕ら自身がその想いで“この曲がきたらみんなが喜んでくれるかな?”ってニヤニヤしながらセットリストや演出を考えているので、ぜひたくさんの方に見に来ていただきたいですし、ベストライヴにしていく覚悟しかないので、思いっきり期待して遊びに来てほしいです!  来年下半期にもきっとビッグニュースを届けられると思いますし、個人的なお仕事でも喜んでいただけると思うので、楽しみにしていてください!」
Digital Single「This is me 〜約束の詩〜」

Digital Single「This is me 〜約束の詩〜」

2025.11.25 Release

01. This is me 〜約束の詩〜
https://rmpg.lnk.to/1121_RIKU
RIKU
リク。’94年8月10日生まれ。16人組ダンス&ウォーカルグループ・THE RAMPAGEのメンバー。グループとしては、’17年1月にシングル「Lightning」でメジャーデビュー。’22年、初のソロ楽曲「Stand by you」を発表した。
公式サイト https://m.tribe-m.jp/artist/index/43

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