INI グループ結成3周年！ 壁の先に描く未来

■今作「THE FRAME」は、「僕らを囲う“THE FRAME”を壊す」というコンセプトとなっています。そんなコンセプトを象徴するタイトル曲「LOUD」を聴いた時の印象はいかがでしたか？

田島将吾（たじましょうご）「次にどんな曲をリリースしたいかと言われた時に、僕は壮大で世界観がしっかりしたものがいいんじゃないかと思っていたんです。それを踏まえてくれたのかはわからないんですけど、ものすごくライヴで盛り上がりそうな曲だなと思いました」

松田迅（まつだじん）「最初この曲を聴いた時は、すごくダークな感じのイントロにドキッとしたんです。今までにないタイプだなって」

佐野雄大（さのゆうだい）「歌詞には攻撃的な部分があって。でも、人目を気にせず、自分が思っているものを貫く強さや、意志をはっきりと持つことが大事だと改めて思わせてくれる歌詞だったので、共感することが多かったですね」

田島「歌っていて共感したのは、僕のラップパートですね。僕達は今、プロデュースしていただきながら活動していて。そうやって見せる姿の中には、ちゃんと自分である部分と、そうではない部分もあると思うんです。その境界線はすごく曖昧ですし、そこでイメージを作られ、自分では意図しない方向に物事が進んでいってしまうこともあるかもしれないし…… 。その葛藤や悩みがリアルにリリックに落とし込まれているなと思いました」

■自分とパブリックイメージに乖離を感じたりもする？

田島「以前は感じることもあったんですが、今はまったく気にしなくなりました。“どう思われてもいい”とまでは言いませんけど、自分がいいと思ったものはいいし、どう思われていたとしても、そこに惑わされなくなったんです。もしかしたら、INIとして活動していくなかで、自分をちゃんと信じられるようになったからかもしれません」

木村柾哉（きむらまさや）「サビに〈ケチらせ〉〈崩せ〉という言葉が出てくるんですが、自分の固定概念や、偏見を壊す、ブチ壊していくという意味の言葉にすごく刺激を受けました。僕も型にハマらないようなことをしていきたいと思っていたので、すごくいいタイミングでこの歌詞をもらえたように思います」

池﨑理人（いけざきりひと）「今の世の中にも、まだまだステレオタイプなものが存在していて。そういったものをこの曲を通して打ち破っていきたいと思うし、固定概念に捉われていた自分の心も解放できたらいいなと思っていて。生きていると、どうしても同調圧力のようなものがあるじゃないですか。もし自分とは違う考えに押し潰されそうになった時は、この曲を味方にして跳ね除けてほしいです。僕は“人は人、君は君”というメッセージを込めて歌いました」

田島「その考えはすごく大事だよね。人に合わせるのって本当に大変だと思うから。個人的には、性格診断の結果とかも……どうしてもあれに捉われちゃうじゃないですか」

池﨑「わかる！」

田島「初対面の人に性格診断の結果を聞いて、なんとなくこういう人なんだろうなって決めつけるのも幅を狭めてしまう気がして」

池﨑「その人の中の一部でしかないよね」

田島「そうそう。なんとなく“そう生きなくちゃ”と考えてしまったら自分自身の可能性も狭めてしまうし、成長しなくなっちゃうし」

池﨑「ポジティブに捉えられるところだけもらって、あとは壊してほしいね」

松田「うんうん」

池﨑「迅は捉われているイメージがまったくない（笑）。そのマインドが羨ましい！」

松田「あはは！ 本当にBe Free！」

池﨑「昨日、風呂に入りながら、迅がのびのび生きている姿がいいなって思ったもん」

松田「どこで思ってるの（笑）」

田島「僕達はその自由さを取り入れようとしている後天性だけど、迅は先天性だから（笑）」

松田「あははは！」

田島「でも、柾哉くんも自然体だよね」

木村「そうかな？ 自分らしくいなくちゃと思うタイプではなく、そのままいるタイプかも（笑）。でも、その振る舞いが固まりすぎないように、自分の殻を壊していけたらいいなと思っています」

『INI EXHIBITION -DESTINED HORIZONS-』
5月24日（金）〜6月30日（日）
東京ドームシティ Gallery AaMo
https://ini-official.com/feature/2024_iniexhibition