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オレンジスパイニクラブ / 生活なんて

Review

2024.06.29

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昨年リリースした2ndフルアルバム『Crop』以来 、約10ヵ月ぶりとなるCD作品が到着した。まずは最高にキャッチーなメロディでありながら、歌も演奏もたぎっている「GET THE GLORY」で幕を開ける。“大人になってしまった、だからなんなんだ。無我夢中で感じ、生きていきたい”と若者特有の危うさや爆発ではなく、大人目線で鳴らす第二次初期衝動さに魅了される。2曲目「Last Night」は軽やかなピアノから始まり、曲が進むに従ってどんどんと表情を変えていく、ジェットコースターのような楽曲。3曲目「クソ気分ノイロウゼ」はThe ピーズのような、破滅的なヒリヒリとロマンチックが交差する男汁たっぷりなロックンロール。4曲目「ティーンエイジャーソニック」は〈イタさとダサさが大事な衝動〉や〈アイラブユー、アイラブユーで枯れる〉など、思わず口ずさみたくなるフレーズが散りばめられている。轟音で激しいサウンドの楽曲が目立つ中、5曲目「六号線」は温かみのあるミドルナンバーで、改めて彼らの音楽性の幅広さを感じる。6曲目「うちのめされないで」は、一筋縄ではいかない疾走感のあるジャパニーズポップスを感じる楽曲だ。ラストを飾る7曲目「生活なんて」は、今作のエンドロールにピッタリ。タイトル通り“生活”をテーマに綴られた、彼らの生き様を示すような1曲。とにかく「待った甲斐があった!」と叫びたくなるほど、今のオレンジスパイニクラブの最高到達点を見せつけた快作だ。(真貝聡)

07.03 Release
mini album
WARNER MUSIC JAPAN
通常盤CD ¥2,200 他全2形態

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