EXILE THE SECOND / THE FAR EAST COWBOYZ

彼らにとって約6年振りとなる全6曲を収録したオリジナルアルバム。「We are the best」は先日まで開催されていたツアーのテーマソング。ストリングスを使ったサウンドや、サビの〈We are the best〉と繰り返されるコーラスなどが壮大なイメージを広げる。単に今がベストと言うのではなく、時を重ねて感じる〈この瞬間が最高と信じたい〉という想いがリアルに胸に迫る。「Winner」は『東京マラソン2024』テーマソングで、勝者となり栄光をつかみ取る姿を描く。軽快なテンポに前向きな歌詞がマッチする。GENERATIONSの白濱亜嵐らが作曲に参加した「アムルーズ」は、切ないラブソング。サビのファルセットの歌声が寂しさをより際立たせる。5人体制となり、再始動した彼らの想いを綴った「Twilight Cinema」。作詞作曲をSHOKICHIが担当し、敢えて直接的な言葉ではなく、映画のストーリーのように表現しているのが美しい。「NEVER SAY GOODBYE」は、AKIRAが出演する台湾のリアリティーショーのエンディング曲として書き下ろされた中国語＆英語の歌詞の楽曲。耳心地が新しく、曲調から優しさと力強さが感じられるミディアムバラードだ。「high-five～歓喜の音～」は、NESMITHが親交のある競泳の渡辺一平選手に送ったソロ歌唱曲。作曲をGLAYのTAKUROに依頼し、作詞はNESMITH自らが担当。友人だけでなく、挑戦するすべての人たちを鼓舞する力強いロックナンバーが完成した。それぞれに明確なテーマや色を持ち、彼らの多彩な魅力を引き立てる楽曲が詰まった一枚となっている。（瀧本幸恵）