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ExWHYZ 甘くて酸っぱい、私達のリアル

Interview

2024.09.03

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ExWHYZがEP『Sweet & Sour』を7月31日にリリースした。グループが再スタートを切ってから約2年、甘さも酸っぱさも知った彼女達だからこそ表現できる音楽と、ファンへの愛がたっぷり詰まった今作。そんなEPと、彼女達の今について、じっくり紐解くインタビューです。
Text 斉藤碧 Photo 木村心保 Styling 阿嘉遥菜
■今回のインタビューは、現在お休み中のmayuさんとmidorikoさんを除く4名での実施になりますが、2nd EP『Sweet & Sour』には、mayuさんを含む5名のヴォーカルが収録されています。今作の制作に取り掛かるにあたり、皆さんの中にはどのような想いがあったのでしょうか?

yu-ki「ExWHYZは、5月からワンマンツアーをやっていて。途中でmayuちゃんが活動休止に入って、今もこの4人で全国を廻っているんですけど、昨年も初の日本武道館公演や、楽曲を作っているクリエイターを迎えた対バンツアーなど、さまざまな形式でライヴを行なってきて、私達ってライヴにすごく力を入れてきたグループなんですよね。その中で、ファンの人と過ごす一瞬一瞬をもっと大事にしたいとか、これからもこの幸せな時間を積み重ねていきたいという気持ちがどんどん強まっていて。特に今年に入ってからは、メンバー1人1人がExWHYZというグループやファンの人とより深く向き合っているなって思うんです」

mikina「メンバー全員で揃ってステージに立つことも、決して当たり前ではないんだって実感したし、どんなに楽しいライヴでもいつか終わってしまうことを分かっているから、これだけ幸せで尊い時間になるんだなって気づいたんですよね」

yu-ki「そうそう。酷なことを言うようだけど、私達とファンのみんなの関係には、もしかしたらこのライヴが終わったらもう会えなくなっちゃうかもしれないっていう儚さがあるんです。でも、だからこそ、今私達が感じている“幸せで切ない気持ち”を作品にして、みんなと共有したくて…… 。まず、EPのタイトルを“甘い&酸っぱい”を意味する『Sweet & Sour』に決めて、それをテーマにしたグループ初のタイトルトラックを作るところから、今回の制作は始まりました」
      yu-ki

      yu-ki

■タイトルトラック「Sweet & Sour」は、今おっしゃった通り、〈美しい今の先が怖くて それならいつまでも この一瞬を 抱きしめていたい〉というフレーズが印象的な1曲です。デモを受け取った時の印象はいかがでしたか?

now「“Sweet & Sour”は、私達がライヴをする度に感じている気持ちを夏が終わってしまうことへの切なさとして表現した曲なんですけど、シンセの音と〈八月の〉とか〈祭り〉といった夏の季語が合わさることで、すごくドラマティックになるというか。目を瞑ると、情景や匂いが浮かぶなぁって思いましたね。なので、デモを聴いた時から歌うのが楽しみで! きっと、みんなの新しい色が見られる曲になるだろうなと期待していました」

■この曲を手掛けたKBSNKさんとは、2度目の制作だそうで。

maho「昨年アルバム『xANADU』をリリースした際に“メトロノーム”という曲を作っていただいたご縁で、今回はタイトルトラックと“教えない”の2曲を作っていただきました。nowも言ったように、KBSNKさんの曲って歌詞がすごく素敵なんですよ。ここまで深く孤独や切なさを描けるのは、KBSNKさん自身が自分と対話しながら書いているからだろうなって思います。ただ、“Sweet & Sour”以外の曲もそうなんですけど、切ないだけじゃなくて、そこには希望もちゃんとあって。隙間から光が見えている感じが、私はすごく好きですね」
     maho

     maho

■歌割はどうやって決めたんですか?

mikina「いつも通り、全員が1曲丸々レコーディングして、フレーズごとにベストなメンバーの歌声を当てはめていくっていう形式だったので、みんなの一番良い声が入ってますね。あとは前後の繋がりを見て、“この人の後にこの人の声が入ってると気持ちいいな”って思ったら、その順番になったりとか」

■自らパートをリクエストすることは?

mikina「“お願いお願い!”って言うことはありますけど(笑)、個人の希望よりも客観的に見ていい歌を届けることが最優先なので、いつもスタッフさんに“ダメでーす”って言われてます(笑)。でも、事前に歌割を決めて、担当フレーズだけに全力を注ぐっていうやり方ではないからこそ、その時々の感情や1曲に対する想いが色濃く出ているなと思います」

■「Sweet & Sour」のレコーディングで、各自がこだわったことを教えてください。

maho「私はレコーディング前、自分自身と向き合いながらデモを聴き込んでいたので、その中で生まれた感情のままに歌っていましたね。ExWHYZには感情を抑えめにして歌う曲もあるんですが、私、感情的に歌える歌のほうが活き活きしてるみたいで(笑)。“Sweet & Sour”はまさにそういう曲なので、毎回楽しみながら歌っていたし、テイクごとに全然違った歌声が録れたのが印象的でした」
     mikina

     mikina

■特に1サビ頭のmahoさんパートは、甘くとろける歌声で“Sweet”を全面に表している部分ですね。

now「うんうん」

maho「私は歌声のクセが強めで、歌い方に関しても、歌い終わりにクセが出やすいみたいなんです。でも、ディレクターさんが“mahoちゃんは自由に歌っていいよ”“クセ強めでいいよ”って言ってくださって。特にサビは開放感のあるパートなので、気持ち良く歌った結果、自分らしさがたくさん表現できたなって思います」
yu-ki「私は“Sweet & Sour”の曲調や歌詞がすごく好みだったので、これは絶対に歌割をたくさん勝ち取りたいと思ってました。でも私、気合いが入ると力んでしまうクセがあって。レコーディングの時は、なるべく力が入らないように気をつけていましたね」

■ラスサビ頭のふんわり包み込むような歌声は、yu-kiさんにとっても、ExWHYZにとっても新たな魅力が開拓されたように感じました。

yu-ki「確かに、この曲はこれまでで一番肩の力を抜いて歌いました。ファンの人のことを思い浮かべていたから、全体的に優しい気持ちで歌えた気がするし、後で自分の歌声を聴いた時も“いつもより優しい”って思いました(笑)」
     now

     now

■続いて、nowさんの聴きどころは?

now「2番の〈いつかはね 消えちゃうから〉から始まるフレーズです。私も最初のほうは、“nowに任せる”って言っていただいて、自由に歌っていたんですけど。今まで自分が経験したことを思い出しながら歌っていたら、歌う回数が増えるうちにどんどん感情が入っていって…… 。恐らく〈鍵して忘れたくて〉は最終テイクが使われているので、一番感情が乗っている歌声だなって思います」

■このパートはnowさんのシリアスな歌声にドキッとしました。持ち味であるピュアな歌声に切ない感情が乗ると、こんなにも儚く響くんだなぁと。

now「ありがとうございます(照)。ここは切なさと同じくらい、“この人がいなくなったら嫌だな”って思い浮かべて歌える相手がいる幸せを噛みしめながら歌いました」
     now
続きはBACKSTAGE PASS 2024年9月号でお楽しみください!!
2nd EP『Sweet & Sour』

2nd EP『Sweet & Sour』

2024.07.31 Release
初回生産限定盤 2CD+BD+PHOTOBOOK ¥10,000
DVD盤 CD+DVD ¥5,800
通常盤 CD ¥2,500

01. ドラマ
02. NIGHT COASTER
03. present[ExWHYZ Ver.] / ExWHYZ+cross-dominance
04. 教えない
05. Sweet & Sour

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『ExWHYZ TOUR 2024 Futura Free+‘Reinforce’』
2024年9月8日(日)Zepp Shinjuku
OPEN 16:00/START 17:00
https://www.exwhyz.jp/live_information/detail/13144

『ExWHYZ TOUR 2024 Futura Free++ ‘Summer Memories in OKINAWA’』
2024年9月28日(土)沖縄・桜坂セントラル
OPEN 15:30/START 16:00
https://www.exwhyz.jp/live_information/detail/14780
ExWHYZ
イクスワイズ。’22年に解散したEMPiREのメンバーで結成された5人組グループ。同年8月に1stシングル「Wanna Dance」を発表。’23年4月、2ndフルアルバム『xANADU』をリリースした。’24年9月8日に『ExWHYZ TOUR 2024 Futura Free+‘Reinforce’』を、9月28日に『ExWHYZ TOUR 2024 Futura Free++ ‘Summer Memories in OKINAWA’』開催予定。
公式サイト https://www.exwhyz.jp/
BACKSTAGE PASS 2024年9月号

BACKSTAGE PASS 2024年9月号

表紙:SUPER EIGHT/バックカバー:ExWHYZ
発売:7/26(金)
定価:1,100円(本体:1,000円)
判型:A4
頁数:120

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