BALLISTIK BOYZ　世界へ向けた7人の決意表明

BALLISTIK BOYZが現在開催中のツアータイトルを冠したニューシングル「HIGHER EX」をドロップ！ メンバー作詞作曲による、力強いトラックにラップとヴォーカルが交差するエネルギッシュなナンバーだ。デビュー5周年を迎え、世界へ向けた7人の決意表明となる1曲についてインタビュー。

■「HIGHER EX」は、BALLISTIK BOYZ史上初のメンバー作詞作曲のシングル表題曲となりますね。

深堀未来（ふかほりみく）「まずデビュー５周年のタイミングでシングルを出したいという話があって、僕らも曲作りをしながら他からも曲を集めて、それをすべて聴いた上で、最終的にメンバー、スタッフが一致してこの曲に決まりました」

松井利樹（まついりき）「この曲はシンプルに今回のテーマに合っていたんです。ツアーのオープニングに使いたいと思っていたので」

■作詞作曲を深掘さん、奥田さん、松井さんで行なっていますが、作業はどんなふうに進んでいったのですか。

深掘「トラック自体はこのシングルの話が出る前から作っていたもので。個人的に一昨年からタイで半年間活動していた中で“Drop Dead”という曲が生まれた時に、僕ららしさが生きる曲だと思ったんです。今後のためにも、攻めた力強い曲が欲しいと思って作っていたものが、うまく今回のタイミングでハマったという感じでした」

■その時点で曲としてはどの程度出来上がっていたのですか？

深掘「歌詞以外はほぼできていたので8割ぐらいですかね。最初は宇宙語というか、意味のない言葉を当てて歌っていて。シングルになると決まってから歌詞をつけました」

■歌詞のテーマはありましたか？

深掘「“HIGHER EX”は今年の僕らのテーマでもあるんです。7人でその認識をもう1回改めて、そこから歌詞を書き始めました」

■テーマとしての「HIGHER EX」にはどんな想いが？

砂田将宏（すなだまさひろ）「昨年末にこれから先のことを話していく中で、何かを発信したり、アイデアを考えたりする時に1つ軸となる想いを決めて、そのフィルターを通してから行なうものとし
て決めました」

■昨年末に開催された『LDH LIVE-EXPO』のMCで、自分達の目標とする場所までには届かなかったという意味の話をしていて。どんな想いがあったんだろうと。

松井「グループとして昨年を振り返った時に、目標を達成できていたかと言えば全然できていなくて悔しかったんです。その想いをさらけ出すことで、自分達にそれがリアルなんだと言い聞かせるためにも言いました。もうその時点で、今年は昨年以上の気合を持って挑もうと決めていたし、ツアーもいいスタートを切りたいという気持ちもあったので」

■その想いのスローガンとなるのが「HIGHER EX」なんですね。まさに現在開催中のツアーで1曲目に披露していますよね。

砂田「今の自分達らしさを十分に出すことができた1曲だと思います。歌もダンスも、僕らのすべてを詰め込んでいます」

■歌詞は具体的にどんなふうに作っていきましたか？

深掘「サビがラップパートなので、まずはそこを2人（奥田、松井）に考えてもらって」

奥田力也（おくだりきや）「未来が作ってくれたビートがすごくキャッチーでカッコよかったから、フロウもキャッチーにしたいと思っていろいろ試しながら作っていきました。3人でスタジオに入って作業したんですけど、思ったよりもノリでできてしまった部分が多くて。宇宙語で歌ったのが意外とよかったりして、〈HIGHER〉とかも自然と使っていました」

■サビ頭の〈BBZ〉も？

松井「そこは力也なんですけど、自然と言ってました。後半の〈top top…… 〉って続けるところもそうですね」

■前半のラップ部分も2人で？

松井「1番が僕で、2番が力也です」

奥田「先に利樹がレコーディングをしていたので、僕は利樹の歌詞を見ながらサビも含めて繋がるようなものを考えました。フロウも利樹と差別化しないと1曲が成り立たないので、そこも意識しながら作りましたね」

■歌メロのパートは深掘さんですか？

深掘「はい。ラップと差別化したいと思ったので、言葉選びはわりと慎重にしました。攻めつつ、Bメロから雰囲気が変わるように」

■2番のラップパートに一部歌メロが入っているところがありますよね。

深掘「そこは力也が作りました。サビもラップだし、全体的にメロもビートなので曲としてラップが強く出ているから、もうちょいヴォーカルのパートを増やしたいと思って」

■曲作りもして歌う人って、自分が歌いたいメロディを作るタイプと、曲を優先して作るタイプがあるように思うのですが、深掘さんは後者の印象があって。

深掘「今回の曲は特にそうですね。力強さを一番に意識しました。キー設定も自分達のレンジは気にせず、トラックに合うメロディにして。だから前に作った“N.E.X.T.”は、自分で作ったのにキーが高いなと思います（苦笑）」

■歌割はどのように決めたんですか？

深掘「ディレクターさんに決めてもらったんですけど、僕らからはフレーズごとに歌う人が細かく入れ替わって、1番で7人全員の声が聞けるようにしたいというお願いをして。スピード感のある構成を意識していました」

■実際に歌ってみた感想を伺えますか。

加納嘉将（かのうよしゆき）「Bメロの部分はサビとのギャップを出すためにも抑え気味に歌うことを意識して、Dメロはラスサビに繋がるようにどんどんアップしていくようにしました。最後のフェイクは、もともと未来がデモで入れていたものもあったんですけど、自由に入れていいと言われたので、自分なりにカッコいいと思う感じで歌いました」

■深堀さんはディレクションもしたんですね。

深掘「させてもらいました。フェイクに関しては僕よりよっしー（加納）のほうがレンジも広いので、好きにやってもらいました」

■砂田さんのパートは、声の特徴が引き立つなと思って聴いていました。

砂田「確かに、ちょうどキーが落ちているところを歌っているので、自分の歌い方に合っている部分ではありますね。その中でも歌詞が強気なのでしっかりアクセントをつけたり、深掘プロデューサーに言われて（笑）、サビへのビルドアップを意識したりしました」

深掘「雰囲気がガラッと変わるので、将宏の色気のある声を反映させたくて」

日髙竜太（ひだかりゅうた）「僕も曲調に合わせて強めの声の出し方とか、アクセントや語尾に気を付けました。自分的には高いも低いもどっちつかずになりやすいキー設定だったので。あとはキンキン聴こえないように、低めの成分を混ぜながら歌う工夫もしました。未来は歌う時のイメージを伝えてくれるので、それを意識しつつ、あとは“好きにやっていいよ”というところもあるから、そこは自分っぽくやれるし、やりやすかったですね」

海沼流星（かいぬまりゅうせい）「基本的に自分の前のパートの声を聴いて、バランスを合わせるようにしてます。担当パートが入り組んでいるので、自分の色を出し過ぎるとバランスが悪くなるし、なるべく3人の色を合わせるようにしましたね」