前作「BREMEN」でグループ初のオリコン週間1位を獲得し、今勢いに乗るOWV。さらなる高みを目指す彼らが次に放つのは、バンドサウンドとスピード感溢れるダンストラックをMIXしたハイパーダンスロックチューン! 今だからこその挑戦の1曲「LOVE BANDITZ」について、4人に語ってもらった。
Text 吉田可奈 Photo 河邉有実莉
Hair&Make-up Kohey(HAKU)、Park y oungsun
■新曲「LOVE BANDITZ」、夏にピッタリの熱い曲になりましたね。どのような話し合いをして曲を選ばれたのでしょうか?
佐野文哉(さのふみや)「やはり“BREMEN”でオリコン1位を獲った勢いは落としたくないということは大前提としてありました。あとは、僕達を知らない人に、“あいつら応援したら面白そうだよね”“なんか常に盛り上がっているよね”っていう雰囲気を出したいよねという話もしていて」
本田康祐(ほんだこうすけ)「OWVという名前だけ聞いたことがあったという人や、個々のメンバーは見かけたことあるけどグループの存在を知らなかった人が、前作“BREMEN”の盛り上がりだったり、文哉が『オールスター感謝祭』の赤坂マラソンで1位を獲ってくれたことで、やっとグループを認知してくれたように感じていて」
■確かに、ものすごくいい風が吹いているように感じます。
本田「ありがたいし、嬉しいですよね。その流れもあって、この“LOVE BANDITZ”が選べたというか。“BREMEN”の次の曲を決めるとなって、候補のいろんな曲を聴いたんですが、明らかに“LOVE BANDITZ”だけが尖っていて。でも、それを選ぶのはちょっと挑戦なのでは?という話にもなったんですが、僕らの中では“ 今この曲しかないんじゃないか”という気持ちになっていて」
浦野秀太(うらのしゅうた)「本田くんのあの時の興奮はすごかったよね」
中川勝就(なかがわかつなり)「欲しいおもちゃをゲットした子どもくらい喜んでいましたよ(笑)」
本田「そのくらい衝撃だったの、これが!」
浦野「いい意味で浮いていたよね」
佐野「そう、OWVの秀太みたいな」
浦野「おい、誰がやねん!」
一同「アハハハハハ!」
浦野「でもまぁ、いい意味で……(我に返って)俺、浮いてる?」
佐野&本田「浮いてる」
中川「物理的にかもしれないよね」
浦野「宙に!?」
■話を戻しますが(笑)。確かに、攻めている曲だなと思いました。
本田「“Gamer”からあったバンドテイストを入れるということは、1つ僕達の中で確立できたと思うんですけど。“LOVE BANDITZ”では、そこからさらにメタル寄りというか、BPMもすごく速いし。でも、ここでこの曲を選ぶことによって、OWVらしさがより確立できると思って」
中川「最初にこの曲にしようとなった時、あまりボーイズグループがやっているイメージがない曲だと思ったんですよね。どんなダンスになるんだろうって思いました。でも“BREMEN”で1位を獲った今のタイミング、今の勢いで選ばなかったら、この曲はもう出せないかもって思ったんです。それなら、今やるしかないと思いましたし、OWVにとって新しい風を吹かせてくれるんじゃないかなとワクワクしました」
■この曲をしっかりと表現できれば、またOWVの強みも増えますしね。
中川「はい。僕らでしかできない表現が、グループにとって何よりも大事だと思うので、それができる曲だと思いました」
浦野「この曲はダンスブレイクがフックになっているんです。今回のコレオグラフィは“Bling Bling”以来お世話になっているYORITOさんなんですが、これまでお願いした曲だと、ダンスブレイクでここまで踊らなかったんです。MVにもダンスパートが出てこないくらいで。でも今回はダンスブレイクに入った瞬間、バッチバチに踊るんですよ。振り数も多いですし、音ハメも多いし、フォーメーションも細かくて。難易度はかなり高いですが、その分、かなりフックになるだろうなと」
中川「今回は、振り入れの時間が本当に少なくて……」
浦野「今回も難易度は高くて。でも、僕と勝っちゃん(中川)に対して、“前回より振り入れが早くなったね”って言ってくれて、それがめちゃくちゃ嬉しかったですね。前回は1日でも覚えられなかったのに、今回は1回で流れを把握することができて、成長したなって」
■本田くん、佐野くんも、2人のダンスの成長は感じますか?
佐野「感じますけど、『ぽかぽか』の転換ダンスで盛大に間違えるから……」
浦野「(さえぎって)次の質問行きましょう!」
本田「まだ早いよ(笑)」
浦野「いや~、転換ダンス、盛大に間違えて頭が真っ白になっちゃってね……」
佐野「頭がぽかぽかしてたんだよな?」
浦野「生放送なんだよ!」
佐野「まぁ、確かに振り入れは早くなりましたね。ツアーでリハをしている時の思い起こしも早くなっているし、追加の振付の覚えも早くなっているんです。クオリティもレベルアップしているなと思います」
浦野「……!(嬉しそう)」
佐野「YORITOさんは本当に忙しい方なので、今回かなり無茶なお願いをしてしまったんです。ただ、何度もご一緒させていただいているだけでなく、僕ら自身も消化できる能力が上がったので、一緒にディスカッションをしながらクリエイトすることができたのがすごくよかったですね。YORITOさんは練習時間以外でも連絡をくれたり、“あそこで変えたいところはあった?”と密にやり取りしてくれたんです。やはり信頼と実績のYORITOさんだなと思いました」
本田「今回、サビに構成はあっても、ダンスがないんです。それくらいダンスブレイクに全振りしていて。音も全部拾っているダンスはさすがYORITOさんだなと思いました。かなりの見どころになっているので、ぜひ楽しんでもらいたいです」
■歌詞は前回に引き続きZEROさんが書かれています。
本田「“BREMEN”で得た勢いや知名度を放さないで、好きにさせて、ファンにさせるというテーマがすごくいいですよね」
浦野「これまでは、QWVに対して“俺達が先に行くからついて来い”という内容が多かったんですけど、応援してくださる方が増えてきた今のタイミングで“世界を奪いに行こう”というリリックを出すのに震えますよね」
中川「ZEROさんの選ぶ言葉が大好きなんです。文哉のパート〈CODE:OWV作戦開始〉のように、オシャレにさらっと僕たちの名前を入れるのも素晴らしいですし、“LOVE BANDITZ”は“愛の盗賊”という意味があるんですけど、皆さんの心を奪ったり、好きにさせるという意味が込めてあって。すごくOWVらしいですし、改めてZEROさんにお願いしてよかったです。それぞれのパートでの聴きどころがある強い曲となりました」
■今回収録されている3曲はすべてZEROさんの作詞ですよね。
中川「激ハマりです!」
佐野「リリックがカッコいいのはもちろん、それぞれのメンバーのパートにズレがない、キャラクターが気持ち良くハマるリリックなんです。しっかりと僕達のことを分かったうえで書いてくれているからこそ、僕達も消化しやすいですし、歌っていてすごく気持ちがいいんですよね。自分達の持つメッセージと、ZEROさんが書く歌詞にまったく矛盾がないところがいいですよね」
本田「もともとラッパーの方なので、言い回しもカッコいいですし、僕達が言いたいことをカッコよく言葉にしてくれて、毎回本当に驚きます。いつも僕達の想像を超えたものを書いてきてくれるので、今回3曲すべてお願いすることができて、本当によかったですね」
続きはBACKSTAGE PASS 2024年7月号でお楽しみください!!
OWV
オウブ。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』へ出演した元練習生より結成された4人組ボーイズグループ。’20年9月、1stシングル「UBA UBA」でメジャーデビュー。’23年7月、2ndアルバム『JACK POT』をリリースした。10月23日に10thシングル「Frontier」をリリース予定。
公式サイト
https://owv.jp/
発売日:2024年5月27日
判型:A4判
頁数:128ページ
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