NOAの約1年3ヵ月ぶり、2枚目のオリジナルアルバム『Primary Colors』が完成した。日本語・英語・韓国語を操るトリリンガルアーティストならではの、言語によって異なる自分を表現するため、収録曲を“Primary Colors=三原色”である赤・青・緑の3色にカテゴライズ。今のNOAを映し出すカラーとは?
■2ndアルバム『Primary Colors』がリリースされます。NOAさんと言えば、「Highway」に代表されるような爽やかR&Bの印象でしたが、今作はすごくジャンルが広がったと感じました。
「“Primary Colors=三原色”ということで、作る前にテーマが自分の頭の中にあって、赤っぽさ、青っぽさ、緑っぽさを追求しながら、そこに曲をハメていこうというのがありました。今回は“色”っていうテーマに合わせていくことで、新しいジャンルに繋がった気がします」
■先にテーマありきで始まったんですね。いつ頃テーマを定めたのですか?
「去年の10月に2枚目を作ろうという話になりました。前作は1枚目だから自己紹介的なものになるよう、昔の曲も今の曲も詰め込んで、既存曲も半数を占めていたので、大げさに言えばベストアルバムみたいな存在だったんですよね。今回は、アーティスティックにコンセプトを設けようとなった時、一色に染まったアルバムとか、R&Bだけのアルバムとかも構想にあったんですが、自分がまだ伝えきれていない部分って何だろう?と思った時、日本語・韓国語・英語を話せることだなと思って。曲に表わすと、まるで三重人格のように僕の人格が変わるので(笑)、それを曲に落とし込むと面白いねと一緒に作ったSunnyさんとまとまり、『Primary Colors』という案をいただきました」
■ということは、3色のイメージに当てはまる曲を作ったり、既存曲をアレンジしたりという流れですか?
「実は僕とSunnyさんのストックだけで、すでにアルバムができちゃって(笑)。なんなら2~3曲くらい今回出せなかったくらいなんです。コンセプトが決まった最初の段階で、ストック曲を色分けしました。その中で、青が足りないとか、緑が足りないとなったら、その都度追加していって」
■赤・青・緑のそれぞれの色のテーマを教えてもらえますか?
「赤は情熱や大人の色気だったり、情熱から怒りにも繋がっています。青はセンチメンタル、切なさ、寂しさのようなもので、緑は幸福や青春って感じですね」
■今回は赤の曲が多いですね?
「そうなんです。アルバムを作り終えてから、自分は今、赤の感情を訴えたいんだなって気づきました」
■先ほど言語によって人格が変わるという話もありましたが、具体的にはどの言語で、どんな人格になるのですか?
「日本語だと丁寧だったり、人見知りな部分が出て、ちょっとおさまっちゃうというか(笑)。韓国語だと、一番落ち着きもあり、大人っぽさもあり、情熱的にもなりますね。英語はフランクになります。言語が持っている文化でもあるんですが、特に韓国語に関しては、僕が習得していた時期が、自分が常に情熱的でいる時間でもあったので、そういった経験も性格に沁み込んでいるのかなと」
■そんな人格もアルバムから感じられるということですね。まずはリード曲の「COLORS」ですが、歌詞や曲調はこのテーマありきで作っていったのですか?
「この曲は作るのに一番時間が掛かった曲でした。アルバムを代表する曲、コンセプトがしっかりしているからこそ、この曲を見つけるまでが大変で。実は“COLORS”がリード曲に決まる前、“Prime”をリードにしようかともなったんですが、もう少しリードらしい曲を作れるかなと“COLORS”を作りました。この曲、唯一色(のテーマ)がない曲なんですよね。一番今の自分を表わしていて、色がないからこそ、君といろんな色を作っていきたいというメッセージを1曲目に入れました」
■歌詞がほぼ英語です。この曲に限らず、英語詞が圧倒的に増えましたよね。
「自分が3ヵ国語を話せる強みを今回のアルバムで出したいとなった時、全英語詞、全韓国語詞の曲も作りたくなったんです。今までは曲を書きながら、自分の言いたいこと次第で使う言語を決めていたんですが、多くても歌詞の半分くらいで。でも今回は一度振り切ってみようと、曲によって全部英語や韓国語にしてみました。“COLORS”はリード曲なので、ほんのちょっとだけ日本語を入れて。少しの日本語でも全体の内容が分かる歌詞になるよう、意識しながら作りました」
■2曲目「gimme」は、もともとお好きだったという米エレポップ・デュオのjoanをプロデューサーに迎えた曲です。去年秋に彼らの曲にフィーチャーされましたが、その頃から楽曲作りの話もあったんですか?
「昨年のコラボ後すぐに日本でjoanのライヴがあり、ゲスト出演させていただきました。その楽屋で、“最近作ったデモでNOAに合いそうな曲があるんだよね”って聴かせてもらったのが“gimme”なんです。まさに僕もこういうジャンルを作りたいと思っていたので、聴いた瞬間ドはまりしちゃって。これは絶対やりたいと、すぐ決まりました。まさかjoanがこういう楽曲を作ると思ってなかったのでインパクトもありましたし、僕も出したことなかったジャンルで嬉しかったです」
続きはBACKSTAGE PASS 2024年7月号でお楽しみください!!
『NOA “Primary Colors” IN TOKYO 〜You ready for this?〜』
7月25日(木)東京・LINE CUBE SHIBUYA
『NOA “Primary Colors” HALL TOUR IN JAPAN 〜Flashing Lights〜』
10月8日(火)埼玉・大宮ソニックシティ大ホール
10月12日(土)宮城・仙台電力ホール
10月18日(金)愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール
11月1日(金)福岡・福岡市民会館
11月4日(月)大阪・グランキューブ大阪メインホール
11月6日(水)神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール
NOA
ノア。’00年3月13日生まれ、東京都出身。12歳でスカウトされ、韓国大手事務所の練習生として生活し、’18年に帰国。’21年8月からの3ヵ月連続リリース作品にてメジャーデビュー。’23年2月、1stアルバム『NO.A』を発表した。7月25日に『“Primary Colors” IN TOKYO ~You ready for this?~』、10月より『“Primary Colors” HALL TOUR IN JAPAN 〜Flashing Lights〜』を開催予定。
公式サイト
https://noamusic.jp/
発売日:2024年5月27日
判型:A4判
頁数:128ページ
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