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B-PASS 40周年記念号のバックカバーを飾ったORANGE RANGEの未公開カット&インタビューの一部を特別公開!

Interview

2025.11.12

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B-PASS創刊40周年号『B-PASS 2025年12月号』のバックカバー&巻末特集を飾ってくれたORANGE RANGEの最新インタビューより、B-PASS online限定の未公開写真&インタビューの一部を特別公開。 本誌には撮り下ろし写真の数々に加えQ&Aやライヴレポートなど盛りだくさんでお届けしているので、ぜひチェックしてみてください!
Text 大西智之 Photo 平野タカシ Hair&Make-up 藤原羊二 Styling 徳永貴士
“会いたいな”──叶わないその切なる想いを抱えたまま、心は、少しずつ未来を向き始める。
映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』の主題歌として書き下ろされた「トワノヒカリ」を表題にしたシングルが届いた。
この新作を深掘りしつつ、音楽探究を続け、自分たちのスタンスで活動してきたモンスターバンドに今、深く迫る巻末特集。

1 曲の中で、心の動きというドラマ、展開を作りたかったんです

■9月から10月に9公演行なったツアー『RWD← SCREAM 025』が終わりました。このライヴシリーズは過去のオリジナルアルバムにフォーカスするというコンセプトで、今回は2009年に発表の6thアルバム『world world world』が軸でしたね。

HIROKI「『world world world』は内容的に落ち着いてるというか。ポップで、明るくてウェ~イっていうだけじゃない(笑)、クセの強い1枚でしたから。そこで難しさを予想していたんです。でも、意外と自分たちの中にすっと落とし込むことができて。実際、初日から盛り上がったし、各公演、お客さんのノリもよかったです」

YOH「『RWD← SCREAM』は、過去の曲をもう一度自分たちに落とし込むというお題があるので、毎回おさらいしながら、精査するところとか、チャレンジするところを見出していくんですね。それは、自分の血肉になっていくし、リリースタイミング当時のツアーでは届かなかったことが今回もできて。そこは大きかったです」

■ORANGE RANGEは通常のツアーで、前の曲も演奏しますよね。それでも1枚のアルバムを、時を経て再現するとなると感覚が違います?

YOH「緊張感があります。過去のアルバム1枚の収録曲すべてがこのライヴでは主人公ですし、そこで感覚が違うんです」

YAMATO「緊張感のあるセットリストだったし、不安もあったんです。でも結果、ライヴハウスでもしっかり聴かせて勝負できるんだという自信に繋がりましたし、大きな収穫を得たツアーになりました」
■ツアーファイナルを拝見させていただいて、YAMATOさんの歌に深みがあってよかったです。変化があったのでしょうか?

YAMATO「技術的な変化は特に加えてないんですが、意識的な部分で、ツアーに限らず年々自分にプレッシャーを与えているというか。それが結果的に、足りないものをたくさん補っている感覚に繋がったり、今までなかったものを引き出せているのかなと思えたりしています」

RYO「個人的に今回難しかったです。『world world world』自体、当時のツアーでも色々悩みながらやっていたし、夏曲とアルバム曲でバランスをとって構成していたんですね。でも今回は、新曲を入れて。来てくれた方たちを引っ張っていくっていうのが自分のスタイルだし、そこでの最適解を探しながらずっとやってきた感じです」

■そういった意味で今回は、メドレーがポイントになっている気がしました。これはRYOさんが組まれたんでしょうか?

RYO「はい。今回は夏曲のメドレーにして、 “お願い!セニョリータ”は少し手を入れましたが、あとは原曲を壊さないことを意識して作っています」

■「ロコローション」「上海ハニー」「お願い!セニョリータ」「イケナイ太陽」を繋いだメドレーでした。最近になって興味を惹かれて来られた方も楽しめる感じですね。

RYO「このメドレーがライヴの中でそういう役割になるだろうと思っていたので、10分以内という枠の中で、どうすればいいかを考えました。実際は、10分を少し越えたんですけど(笑)」

NAOTO「『world world world』は好きなアルバムですし、僕は純粋に楽しかったです」
RYO

RYO

■デビュー時に所属していたレーベルから出した最後のアルバムでもあって。尖っていて実験的で、今聴いても新しい作品です。

NAOTO「今回、改めてそう感じたし、それを当時、感じながら制作していたんですよ。そこが今でも好きだと再確認できたんですね。あとはあまりバンドっぽくない曲が多いところで自由度があるんです」

■デジタル的なアプローチとか大胆に入れ始めたアルバムですよね。実際は、ギターで演奏していてもシューゲーズ的にエフェクターを使って、シンセっぽくしていたり。

NAOTO「だから正解がなくて。それってなにをやっても間違いがない。そういう意味でも楽しかったんです」
YAMATO

YAMATO

■ちなみに、改めて向き合ってみて、当時気づかなかったこととか、今の感性で見た発見はありました?

NAOTO「各曲のテンポ感がちょうどいいんです。速くもなく、遅くもない、アガる感じでもないんだけど、ゆらゆらしながら気持ちよくできる。そういう面が結構いっぱいあって好みだな、と。制作した時はそういったところでテンポを捉えてなかったと思うんですよね」

YOH「デジタルを採り入れていろんな音像はあるけど、プレイしてみると意外にフィジカル的な要素も強いというか、肉体的だ、と思いました」
HIROKI

HIROKI

■ツアーの最終公演はZepp DiverCity(TOKYO)の2daysで、2階指定席の後ろの立ち見エリアまでお客さんが入ってました。しかも、フェスがきっかけでワンマンに来てくれたのかな?というような若い子がいたり。層がまた分厚くなった気がしましたよ。

YAMATO「ステージからHIROKIが聞いた時に、僕たちのことを最近知ったって人が手を挙げていて。おー!ってなりました」

HIROKI「一緒に歳を重ねてきた方たちも、最近知ったという世代の方たちも、どちらもいてくれるのがありがたくて。SNSで見つけてくれたり、ずっとライヴを続けてきた結果もあるでしょうし。めちゃくちゃいい状態でいられています」
NAOTO

NAOTO

■さて、新しいシングルについて聞かせてください。表題曲の「トワノヒカリ」は映画『ストロベリームーン 余命半年の恋』の主題歌ですね。

RYO「主題歌に、というお話をいただいた時、素直に嬉しかったですし、制作に入る前に映画を観ることができて。それがよかったです。どういう曲を目指すのかといった話がスムーズにできて、いいスタートを切れました。スタッフさんに感謝です」

NAOTO「制作の最初に、できている映画を観れることはなかなかないですし、新鮮で。また違ったことができそうだと思いました」

YOH「近年の自分たちの状況や、とり巻く空気感みたいなことをメンバーで話して、デビュー時にお世話になったレーベルと一緒にやるというサイコロを自分たちの決断で振って。結果として、こういうキッカケが訪れてよかった、という気持ちと、同じぐらいのプレッシャーがありました。それに、バンドでの制作の進め方での共有の部分に、見直したいところがあったんですね。だから今回は、ベースのプレイに留まらず、ここは絡みたいと感じるところ、歌詞について話したりしたんですよ。今回できることはやったと思えています」

HIROKI「映画の内容を伺った時、10代の恋愛ストーリーで、シンプルに書けるかな?と思ったのが、最初でした。でも映画を観させていただいて、もっと大きな愛を感じたから。そこにフォーカスを当てて、大きなもので包み込むイメージができました」

YAMATO「今まで僕たちがやってきたことだったり、たくさんの人たちと繋いできた縁によって、脚本家の岡田惠和さんをはじめ、音楽プロデューサーのシライシ紗トリさんだったりとまた集まってできるんだ、という感動がありましたね」
YOH

YOH

■お互いのフィールドで進んできたからこその再会ですもんね。YOHさんの話からすると、映画を観て感じたことを含め、曲について話しながらの制作だったんですね。

YOH「そうです。以前、曲を担当させていただいた映画『いま、会いにゆきます』というワードは、今回の映画制作チームやスタッフさんからも出ていましたし、その時の楽曲“花”が、自分たちの中で共通の指標としてあったと思うんですね。その上でRYOが曲のラストを担当だよねとか、シライシさんを含めて、意見をぶつけ合いながら共有していった感じです」
YOH
■ミディアムスローからミディアムあたりのストリングスが鳴る大きな曲と言えそうです。作曲している時に浮かべていたイメージはどんなものだったんですか?

NAOTO「あまり固めずに、映画を観て、自由にメロディを考えていったんです。そこで、これがいいんじゃないかと思える楽曲のワンコーラスを3曲ぐらい作って、シライシさんやレーベルのディレクターの方に聴いてもらうという形でした。自分で、これでいきますっていうよりも、一度投げて意見を聞くというか」
続きは『B-PASS 2025年12月号』でお楽しみください!!
New Single「トワノヒカリ」

New Single「トワノヒカリ」

2025.10.22 Release

[CD]
01. トワノヒカリ
02. Precious
03. マジで世界変えちゃう5秒前
-naotohiroyama remix-
04. トワノヒカリ -Instrumental-
05. Precious -Instrumental-

[BD]
01. イケナイ太陽
Music Video 令和ver.
02. トワノヒカリ Music Video
03. トワノヒカリ
Making of Music Video

https://orangerange.lnk.to/Towanohikari


『BACKSTAGE PASS 2025年12月号』

『BACKSTAGE PASS 2025年12月号』

発売日:2025年10月27日(月)
価格:1,100円(税込)
表紙:WEST.
バックカバー:ORANGE RANGE

購入はこちら
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid2175572512/

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