8月27日発売のB-PASS 2025年10月号でお届けした龍宮城の最新インタビューより、B-PASS online限定アザーカット&インタビューの一部を特別に公開します。続きが気になった方は、ぜひ
B-PASS 2025年10月号でお楽しみください!!
Text 瀧本幸恵
Photo 山下深礼(PROGRESS-M)
Hair&Make-up 竹田恭子、在間亜希子、中西樹里
弱き己を打ち破り、幕開き先には勝利を手にする明るい未来が訪れる──。
重厚な世界観の中で溶け合う和とダンス、ラップ、ロックと、確かなメッセージ。
ここまでの時間で彼らの“核”に息づいた龍宮城流の
オルタナティブと向き合い、メンバーが制作に加わって、
生み出した新曲「OSHIBAI」。第二章スタートの鼓動を読み解く。
メンバーの想いを言葉にして届けられる機会ができたことはすごく嬉しい
■メンバーセルフプロデュース体制の第二章がスタートしました。最初にここまでの経緯を教えてください。
Ray「まず“セルフプロデュース”と言わせてもらっていますが、自分たちだけで100%をやるわけではなく、スタッフさんやクリエイターの方々に支えていただきながら進めていく形をとっています。なので、みんなで何回も話し合った結果できたのが、この“OSHIBAI”になります」
ITARU「捉え方として“OSHIBAI”は第二章の1曲目ではありますが、この曲の世界観が第二章のすべてというわけではないです。自分たちはデビュー時からいろんな挑戦をしてきて、第二章もさらに枠に捉われずにチャレンジしていきたいと思っています。そう思っている僕らがスタートに選んだ曲が“OSHIBAI”だったという。なので、まだまだいろんな姿をお見せしていきます」
■3人が作詞に関わることはどういう流れから決まったのですか。
KEIGO「第二章の方針を決めていく中で、まずはメンバーから“自分たちも楽曲制作やクリエイティブに携わっていきたいです”という熱意をスタッフさんに伝えて。その結果、今回はこの3人が歌詞を書いてみたらどうかという話になりました」
KENT「第二章になって、自分たちから発信する言葉の意味をさらに深く考えるようになりました。“オルタナティブとは何なのか”。“龍宮城とは何なのか”。そんな中で、今回はメンバーの中からITARU、春空、KEIGOが作詞に携わることになって。メンバーの想いを言葉にして届けられる機会ができたことはすごく嬉しいです」
冨田侑暉「曲に関してはどんなジャンルでも龍宮城らしく表現できると思っています。これまでの2年間、アヴちゃん先生と一緒に作ってきた龍宮城の芯は変わらず、そこから広げていこうという想いです。どんな曲にもハングリー精神を持って挑んでいきたいです」
■「OSHIBAI」を最初に聴いた時はどう思いましたか。
S「最初は仮の歌詞が入った曲を聴いたんですけど、今後のライヴでは既存曲と一緒に披露していくことになるので、その時の馴染み具合や、自分たちがパフォーマンスしているところを想像しながら聴きました。新しさもありながらこれまでの龍宮城っぽさもあり、聴いていくうちにどんどん馴染んでいく感じが不思議でした。その後、レコーディングをして、改めて自分たちの声で歌ったものを聴いた時はバチンとハマった気がして安心して。やっぱり僕たちが歌えば龍宮城の歌になるんだなと。これからどんな曲でも、自分たちの力で自分たちの歌にしていくことができると思えました。そこは自分たちを信頼してやっていけたらと思います」
ITARU「率直に自分ではあまり聴いてこなかったタイプの曲だったので、それに対する驚きはありました。ただ、第二章はオルタナティブを再認識する機会になったのですが、自分たちが、龍宮城がオルタナティブであることに説得力を持たせられるかということだと思っていて。だから、どんな曲をやっても、どんなビジュアルにしても、それを龍宮城が表現しているんだということをきちんと見せることができれば、きっと聴いてくださる方々は受け入れてくださるのではないかと思っています。そこは自分たちを信じて、これからもやっていきたいです」
■今、“龍宮城”とは、どんな存在だと思っていますか。
侑暉「メンバー7人で共通する想いもありますが、それぞれが個々に“オルタナティブ”や、“龍宮城らしさ”への考え方を持っていると思います。そこへの想いがこの2年間揺るがなかったからこそ、今回の“OSHIBAI”にも龍宮城らしさが出たのだと思います」
■作詞の作業は具体的にどのように進めていったのですか。
齋木春空「最初に仮歌が入った曲を聴いて、そこに弱い自分に打ち勝つというテーマで歌詞を書くことになりました。3人それぞれが1曲分の歌詞を書いて。自分は曲から“和”のテイストを感じたので、そういう要素を入れることを意識しつつ、あとは、以前からアヴちゃん先生に作詞はできるようになってほしいと言われていたので、ワンフレーズなど書き溜めていたものの中から持ってきた言葉も多かったです」
■歌詞を書く上で軸にしていたことは?
春空「僕は“この言葉に自分が励まされるか?”ということが一番の軸でした」
KEIGO「自分は第二章に入るにあたって“龍宮城がこれからどうあるべきか”ということを書いていきました。それを聴いてくださった方が、自分らしく生きようと考えてくださったらいいなと思いながら。弱い自分に打ち勝つにあたって、壁がたくさん立ちはだかってきて、戦うものもたくさんあると思うんですけど、挫折した分、その先は強く生きられると信じて。僕はその想いを歌詞に込めました」
■率直に作詞をやってみていかがでしたか。
KEIGO「曲が先にあって音に言葉をはめていくということが初めてだったので、その作業は苦戦しました。ただ、考えていたことや、伝えたい言葉は自分の中にあったので、ワード自体はたくさん出てきました。今回、僕たちが作詞したところはそれぞれ部分的に使われているんですけど、今後は7人それぞれが思っていることや、それぞれの色を曲に出していけたらいいなと思っています」
ITARU「自分も二人と一緒で最初に曲とテーマをいただいて書いていったんですけど、先にサウンドがあったので、そこに負けない言葉選びは意識しました。ただ、最終的に今回の歌詞になったものを見た時、自分の力量がまだまだ足りていないと感じて。“OSHIBAI”は引っ掛かりのある言葉が多く使われているのですが、自分では考えつかなかったところが本当に多かったんです。特にラップパートの言葉尻や、漢字が並んでいるところなど、ユーモアもしっかりあってメッセージもあって。そこは今後もっと努力をしていかないといけないなと、これを機に改めて感じました」
■伝えたい言葉はあるから、それを歌詞にする上でのテクニックをもっと高めたいと。
ITARU「そうですね。もっと作詞の回数を重ねて、いろんな形の歌詞で想いを届けられるようになりたいです」
[TOUR INFORMATION]
龍宮城 LIVE TOUR 2025 - SHIBAI -
◉10月13日(月・祝)
宮城 仙台PIT
1回目 開場 13:00/開演 14:00
2回目 開場 17:00/開演 18:00
◉10月16日(木)
神奈川 KT Zepp Yokohama
1回目 開場 13:30/開演 14:30
2回目 開場 17:30/開演 18:30
◉10月22日(水)
愛知 Zepp Nagoya
1回目 開場 13:30/開演 14:30
2回目 開場 17:30/開演 18:30
◉10月30日(木)
福岡 Zepp Fukuoka
1回目 開場 13:30/開演 14:30
2回目 開場 17:30/開演 18:30
◉10月31日(金)
大阪 Zepp Namba
(OSAKA)
開場 17:30/開演 18:30
◉11月18日(火)
東京 昭和女子大学
人見記念講堂
開場 17:30/開演 18:30
詳細はこちら
https://ryugujo-official.com/schedule/detail/hk16o4KN9UYpFH7XfjlO
TOYOTA ARENA TOKYO 2DAYS公演決定!
◉2026年2月28日(土)
開場 17:30/開演 18:30
◉2026年3月1日(日)
開場 17:30/開演 18:30
龍宮城
りゅうぐうじょう。日本テレビのスクール型オーディション番組『0年0組 -アヴちゃんの教室-』から誕生した7人組のオルタナティブ歌謡舞踊集団。’23年5月に配信シングル「Mr.FORTUNE」でデビューし、わずか2年で日本武道館ワンマンを成功させる。アニメ『黒執事 -緑の魔女編-』エンディングテーマ「WALTZ」を最後に第一幕を下ろし、セルフプロデュース体制の第二章をスタートさせた。今後は、10月より全国ツアー『龍宮城 LIVE TOUR 2025 - SHIBAI -』を開催、26年にはキャリア最大規模の公演、TOYOTA ARENA TOKYO・2DAYSを開催予定。
公式サイト
https://ryugujo-official.com/