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KID PHENOMENON グループの現在地が刻まれた1stアルバム『PHENOMENON』

Interview

2025.06.18

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KID PHENOMENON、待望の1stアルバム『PHENOMENON』が完成! 7人のスキルが光る、メイドインジャパンのHIP-HOPトラック「Party Over There」を筆頭に、メンバー自身が詞曲制作に携わった「雨上がりのDiary」など、全14曲を収録。グループの現在地が刻まれた充実の1枚について、じっくりと話を聞きました。また、ここでは撮り下ろし写真のアザーカットも公開!
Text 瀧本幸恵 Photo 木村心保
Hair&Make-up NOBUKIYO、Rie Akita Styling Chie Ninomiya

歩んできた道のりをぎゅっと凝縮したものであり、僕らの意思表明でもある

■待望の1stアルバム『PHENOMENON』がリリースとなります。

夫松健介(それまつけんすけ)「リリースできること自体ももちろんめちゃめちゃ嬉しいんですけど、自分達は単独ツアーをやりたいという目標があるので、アルバムが出せるくらいの曲数が揃ったということはその目標に一歩近づけたということだから、それがすごく嬉しいです。このアルバムは集大成というか、僕らがこれまで歩んできた道のりをぎゅっと凝縮したものでもありますし、僕らの意思表明でもあるから、リリースできることにワクワクしています」

佐藤峻乃介(さとうしゅんのすけ)「今回、曲順をどうするかという話になった時に、メンバー7人で会議をしたんです。その時に僕らで考えたものがそのまま使われています。僕らは同じオーディション(『iCON Z』)を経験して、そこで一度、挫折も味わっているというのは大きなことだったから、そんな僕達がどんな道を歩んできたのかを表現できる曲順にしたかったんです。それぞれの曲の意味合いも感じながら聴いてもらえると、僕らが何をしたかったかわかってもらえるんじゃないかと。そこはかなり重視して作りました」
山本光汰

山本光汰

■曲順を決める際、メンバー内で意見がわかれることは?

岡尾琥珀
(おかおこはく)「わりと綺麗に決まりました」

健介「先に全体のストーリーのようなものを思い描いていたので、大枠はこれだねっていうのは一致していました。意味合いが近い曲の並びをどうするかで少し悩んだくらいで」

■リード曲「Party Over There」はいろんな意味でリードに相応しい曲だと感じました。蒼真さんのパートにこれまでのシングル曲のタイトルが並んでいたり。

川口蒼真(かわぐちそうま)「リリックを見た時、テンションが上がりました。“Wheelie”“存在証明”ときて、お~!ってなりました(笑)」

■歌割は全員がすべてのパートを歌ってみて、それをもとに選ばれているわけですが、ここはみんな取りたかったのでは?

琥珀「でも、今回はあまりにも蒼真がハマり過ぎていました」

健介「スタッフさんがこのパートを前半と後半で分けようか悩んでいたんですけど、僕、“ここは蒼真が全部やったほうがいいと思います”って言いましたもん。もうバチバチにハマっていたんで」

蒼真「嬉しいですね(笑)」
遠藤翼空

遠藤翼空

■自分でもハマるなと思ってました?

蒼真「デモで聴いた時に自分が出しやすい音程のラップパートだなとは思ったので、ここが取れなかったら、今回歌割がなくなるくらいに思って、めちゃくちゃ聴き込んで挑みました」

■最初に曲を聴いた時の印象は?

鈴木瑠偉(すずきるい)「最初に刀みたいな“シャキーン”っていう音が入っていたり、和っぽいなと思いました。子供の頃に刀ごっこみたいな遊びもしていて憧れもあるので、テンションが上がりましたね。とにかくサウンドがすごくカッコ良くて歌うのが楽しみでした」
佐藤峻乃介

佐藤峻乃介

■ラップパートはメンバーそれぞれの個性が感じられるような歌い方もされていて。

健介「ラップレッスンをやっていく中で、自分はこれをやっておけば他のメンバーとは違うベクトルに行けるな、みたいなのがわかってきてるところはあります。そこをディレクターさんも理解してくれているので、“ここは絶対にこのメンバーだな”みたいなのが出てきていて。それが1曲の中でいい感じに混ざり合って、単に歌う人が変わるだけじゃなくて、声色とかテンションも変わって面白い感じになっているのかなと思います」

■健介さんのパートもいろいろやってますね。

健介「レコーディングの時、ディレクターさんにニュアンスは相談して。〈傷だらけのMACHINEでもビックバン起こすエンジン〉のところはひと繋ぎで録っているんですけど、〈傷だらけの~〉の部分は声を裏返しながらやって、〈ビックバン~ 〉は強気で行くみたいな。1つのフレーズの中でも“なんだコイツ?”って思ってもらいたくて、その場で話し合いながら録っていきました。ウイスパーっぽいのとか、エッジボイスとか、声をひっくり返すとか、テンションの高低を出すとか、もう自分の武器をフル稼働して、めちゃくちゃこだわりました」
岡尾琥珀

岡尾琥珀

■歌メロの部分も、ヴォーカル2人が掛け合いながら歌っているブリッジのところがすごくいいなと。

遠藤翼空(えんどうつばさ)「その前まではオラオラな感じだったのに、〈散らばるアーケード〉から一気に華やかになるので、そのギャップをどれだけ表現できるか、スタッフの方とも話し合いながら決めていきました。ここで一気に雰囲気を変えたかったので、いろいろ試して何テイクも録りました」

山本光汰(やまもとこうた)「最後の〈でかく描く~〉のところは、逆に歌メロから一気に〈falling now〉で声をダミらせてドロップした感じにして、一気に大サビにいけるような展開を作りました」

翼空「この掛け合いの部分は2人それぞれの声質は違うんですけど、テイストを合わせていきました」
鈴木瑠偉

鈴木瑠偉

■事前に2人で話し合ったりするんですか?

翼空「僕があとからレコーディングするので、光汰が歌ったものを聴きながら合わせていきます」
光汰「この部分に限らず、僕が先にレコーディングするので、全体的な基盤は僕が作ってます。デモを参考にするところもあれば、逆にデモにはない感じを入れてみたり。最初にプリプロ(仮録音)をするので、そこでは自分がやりたいように、自分のボキャブラリーをとにかく詰め込んで。そこから足し引きしながらレコーディングしていきます」

■振付はどんな感じですか?

健介「実は、昨日(取材日の前日)MVの撮影をしたんですけど、まだ全部は振り落としをしてもらっていなくて、サビのダンスパートしかわからないんです」

峻乃介「ただ、その部分だけでもこの楽曲の勢いに負けないというか、音に食われない振付になっています」

健介「イカついよね(笑)」

峻乃介「MVはサポートダンサーの方についていただいてかなりの大人数で踊ったんですけど、大人数が映えるダイナミックな感じになっています」

健介「7人で1つの個体になって、それが気持ち悪く見えるみたいな。7人だからこそ成り立つ形というか」
 川口蒼真

川口蒼真

■気持ち悪い動きなんですか?

健介「日常生活でその動きだけを見たら“何してんの!?”って感じになるんですけど、この曲に合わせて7人が揃って同じ動きをすることでカッコ良く見えるんです。違和感をいい感じに組み合わせてカッコ良く見せているので、めちゃくちゃ面白いです」

■MVはどんな感じに?

健介「それこそ違和感の塊です(笑)」

光汰「カオスなところが多いかも」

琥珀「全部“何してんの?”って感じ」

光汰「けど、カッコ良さもある」

峻乃介「シュールだよね」

健介「非現実的。振りも世界観もビジュアルも、リアルな世界にいたら“大丈夫かな?”ってなるけど、MVという1つの作品として見せることで、すべての違和感が統一された世界観になるんです。それが成り立ってるというのがすごい面白いです」
夫松健介

夫松健介

■ジャケットとかもその感じですね。

健介
「僕ららしい世界観で、今までにはないものは何かってスタッフさんが考えてくださって。パッケージもそうですし、本当に何から何まで新鮮なボーイズグループを感じてもらえると思います」

■「Cinderella」は「存在証明」と同じ辻村有記さんが手掛けられています。

光汰「デモは有記さんが歌っていたんですけど、本当に声が高くて。サビなんてオクターブ高いじゃないですか。しかも歌詞がその時は英語だったんです。だから、最初に聴いた時はどんな仕上がりになるのか全然想像がつかなくて。でも、日本語の歌詞がついたことで、この楽曲が伝えたいことが理解できるようになって、その分、自分もこんなふうに歌いたいというものが出てきました。それをプリプロの時にやってみて、さらにそれを何度も聴いて、歌い方をまた変えたりもしたので、レコーディングでは自分なりの表現もできたと思います」

翼空「タイトルの通り“シンデレラ”を題材にした曲で、12時を過ぎると魔法が解けてしまうことに重ねて、何かのきっかけで自分が信じていた世界が壊れてしまった人に向けて歌っています。歌詞は、これからは自分の作る物語を歩いていくというポジティブな内容なんですけど、サウンドには哀愁のようなものが漂っているのもいいんです」
夫松健介
■歌う時にこだわったところは?

翼空「〈微睡の中奏でるSerenade〉のところで曲の雰囲気がすごく変わるんです。そこまでの歌詞の内容を全部払拭するような自信が溢れるところなので、そこは意識しました」
光汰「そこからまたサビに持っていくところのメロディの作り方がすごくおしゃれで。そのあとにラップ調でガンガンに押し切るパワフルな感じもいいんですよね」

■ サビのハモリは自分の声で重ねているのですか?

光汰「そうです。メインのメロディラインと中音域とハイとオクターブ下とで4声くらい録って。それが全部聴こえています」

■アルバムの最後を飾る「雨上がりのDiary」は、皆さんが自分の歌うパートを作詞作曲したんですよね。

峻乃介「最初にSHOKICHIさんから提案していただいて、(共作者である)T.Kuraさん、P-CHOさん、JAY’EDさんにも見てもらいながら作ってみない?と」

琥珀「みんなが思っていることを自分達の口から伝えたほうがいいよって。あとは経験にもなるだろうしって」
健介「2日ぐらいでベースを作って、それをSHOKICHIさん達に見ていただいて、アドバイスをもらいながら作り上げたという感じです」
続きはBACKSTAGE PASS 2025年3月号でお楽しみください!!
1st Album『PHENOMENON』

1st Album『PHENOMENON』

2025.01.22 Release
完全生産限定盤 MOVIE ver. CD+BD ¥7,700
完全生産限定盤 PHOTO ver. CD+フォトブック ¥5,500
通常盤 CD ¥3,000

01. 存在証明
02. Unstoppable
03. Party Over There
04. Trendsetter
05. Underrated
06. Cinderella
07. Purple Dawn
08. Ace In The Hole
09. OMW
10. C’mon
11. Wheelie
12. Show U Light
13. ONE DAY
14. 雨上がりのDiary
https://www.kidphenomenon.jp/discography/


5th Single
タイトル未定
2025.08.20 Release
初回生産限定盤 ¥2,500
通常盤 ¥1,500
https://kidphenomenon.lnk.to/20250820_5thSingle_PKG

『Purple CirKID Vol.5』
2025年6月22日(日)ららぽーと豊洲(東京都)第1部13:00~ / 第2部16:00~
2025年6月28日(土)阪急西宮ガーデンズ 本館4Fスカイガーデン・木の葉のステージ(兵庫県)第1部13:00~ / 第2部16:00~
2025年7月5日(土)三井ショッピングパーク ららぽーと福岡(福岡県)第1部13:00~ / 第2部16:00~
2025年7月6日(日)アリオ倉敷(岡山県)第1部13:00~ / 第2部16:00~
2025年7月12日(土)万代シテイ(新潟県)15:00~
2025年7月20日(日)アスナル金山(愛知県)第1部13:00~ / 第2部16:00~
2025年7月26日(土)ららぽーと新三郷(埼玉県)13:00~
2025年7月27日(日)ららぽーとTOKYO-BAY(千葉県)第1部13:00~ / 第2部16:00~
https://www.kidphenomenon.jp/artist/kidphenomenon/info/574269
KID PHENOMENON
キッド・フェノメノン。’21年開催のオーディション『iCON Z ~Dreams For Children~』から誕生した7人組ダンス&ヴォーカルグループ。’23年8月、1stシングル「Wheelie」でメジャーデビュー。’25年1月22日、1stアルバム『PHENOMENON』をリリースした。8月20日に5thシングルをリリース予定。
公式サイト https://www.kidphenomenon.jp/
BACKSTAGE PASS 2025年3月号

BACKSTAGE PASS 2025年3月号

発売:2025年1月27日(月)
価格:1,100円(税込)
表紙:SixTONES
バックカバー:LiSA
https://amzn.asia/d/04myOs6

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