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OWV クリエイティブへの想いが色濃く刻まれたアルバム『Supernova』

Interview

2025.09.05

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4月9日、OWVの3rdアルバム『Supernova』がリリースされた。結成から現在までの軌跡を辿るような内容であり、メンバーがクリエイターとのコライトに参加するなど、これまで以上に4人のクリエイティブへの想いが色濃く刻まれた今作。グループ結成5周年を迎え、確実に新たなフェーズへと歩み出した彼らを掘り下げていきます。
Text 吉田可奈
Photo 河邉有実莉
Hair & Make-up Kohey、Park Youngsun
■アルバム『Supernova』を完成させた今の心境を教えてください。

本田康祐(ほんだこうすけ)「ものすごくいいアルバムになったので、とにかく皆さんに早く聴いてもらいたい気持ちです。ぜひ僕たちOWVのことを知らない人達にも聴いてもらいたいアルバムになりました」

■この1年、OWVにとっていい風が吹いていたと思うんですが、そこでこのメッセージ性の高いアルバムを届けられるのはすごく意味があることですよね。タイトル曲「Supernova」では、作詞作曲のクレジットにメンバーの名前がありますが、どのように制作していったのでしょうか?

本田「Ryosuke“Dr.R”Sakaiさんとのコライトなんですが、Sakaiさんがゼロから打ち込みをしているのを聴きながら、自分達でメロディラインを考えたり、歌いながらアイデアを出して、一緒に作り上げていったんです。コライトは初めての経験だったんですが、すごく楽しかったですね」

浦野秀太(うらのしゅうた)​「最初、Sakaiさんに“とりあえず歌ってみて”と言われた時はビックリしましたが、海外ではこのような作り方が既に主流になっているみたいで。僕達もクリエイティブに積極的に参加することで、作品に対する愛情もより深くなりましたし、楽しかったです。実際、“Supernova”では、落ちサビに僕が試しに歌ってみたメロディが採用されていて。“Swish”もそうなんですが、それぞれみんなが歌ってみたメロディが曲になっているんです。自分たちの意見がここまで色濃く反映された曲が出来たことは今までにないので、すごく感慨深いですね」

■急に「歌ってみて」と言われてもなかなかできないですよね。

浦野「そう思っていたんですけど、OWVは普段から4人でそういう遊びをしていて」

本田「架空ソング作りをしてね」

■そういえば、YouTubeで架空の曲当てゲームがありましたね!

浦野「そうなんですよ。まさかあれがここにきて活きるとは思いませんでした(笑)」

本田「Sakaiさんに、“初めてでここまで歌える人達はなかなかいない”って言ってもらえたのが嬉しくて!」

浦野「架空の曲当てゲームなんて、ほとんどおふざけだったのに、ここに繋がるとは誰も思っていなかったですから(笑)。でも、これまで楽しみながらやってきたことがちゃんと形になるのは素敵ですよね。メンバー4人、少しも怖おじることなく、最初から熱唱でした!」

■中川くんは制作してみていかがでした?

中川勝就(なかがわかつなり)「楽しかったです。歌詞もそれぞれ思うことを書き出して、(Yui)Muginoさんに送って、まとめてもらったんです。その送った文章の軸がメンバーみんな一緒で、OWVの道、意見の芯がしっかりあるんだなと実感したんです。初めてのコライト作で、よりOWVとしての在り方が具体的に示された曲になりました」

■歌詞を書いた時に同じ方向を向いていることを実感できるっていいですね。

中川「そうですよね。メンバー全員、普段からよく話しているほうではあるんですが、改めて気持ちを書き出した時に、考えていることが同じというのは、グループとしてすごくいいことだよなって再確認できたんです」

佐野文哉(さのふみや)​「結成してから、毎年のように“今年が大事”と言ってきましたが、特に5周年の今、OWVが置かれている環境や立ち位置などを考えると、本当に大事な時期だと思っていて。そこでどんどん仲間を増やし、今のQWVだけでなく、今後たくさん出会う方々とみんなで一緒にこのマインドを共有して、ワンチームとして上がっていきたいというメッセージが込められた曲になったと思います」

[L→R]中川勝就、本田康祐

■コライトには迷いなく参加できましたか?

佐野「そうですね。わりと反骨精神、泥臭さ、そういった根本の部分は変わらずにやってきているつもりですし、ピュアにその核の部分をぶつけることができました」

■時間を重ねると、人間は丸くなるものだと思うんですが、皆さんはどんどん尖っていっている気がします。

佐野「(笑)。そこは忘れずにいたいですよね。ただ、粗削りな反骨精神じゃなくて、研ぎ澄まされたというか、客観的に見た上での反骨精神に変化してきたように思います」

■「Supernova」のパフォーマンスはどのようになりそうですか?

佐野「振付は、今回もKAITAくんにお願いしました。MVにはMV用の振付があって、4人でパフォーマンスをする時はまた違うものになっているんです。今回、自分達でリリックを提案したり、コライトに参加したからこそ、ダンスの表現においても洗練されていますし、メッセージがよりダンスに乗っているんです」

■KAITAさんのバイブスって、OWVのテンションとすごく似ていますよね。

浦野「そうなんですよ。なので、振り入れも途中2時間くらい喋りつづけていることもあって。とにかく話が合うんです(笑)」

佐野「KAITAくんは普段からとても面白いですし、作るダンスも本当に面白いんです。今回、MVではダンサーさんに20人ほど入っていただいて、ダイナミックなフォーメーションを見せられるものになっています。普段4人で小回りを利かせて作っているからこそ、大人数でやるとなると1人当たりのプレッシャーが大きくなるんです。というのも、1人間違えたら、たくさんの人に迷惑をかけてしまうから。ただ、ダンサーさんがいることで、4人がいつもよりかましている感覚があって、相乗効果というか、すごくいい方向に働いたと思っています」

本田「バッチバチだったよね」

佐野「うん(笑)。そのおかげでMAX値のパフォーマンスが出せたように思います」

本田「KAITAは、本当に良い振付を作ってくれるんですよ。プライベートでも仲が良いんですが、この前、一緒にご飯に行った時に、ずっと“Supernova”を踊っていて(笑)。僕達よりも“早く見てもらいてぇ~!”って言ってくれていたんです。KAITA自身もすごく気に入ってくれていたのが嬉しかったですね」

■音楽番組で見たいですね!

本田「本当にそうなんですよ!  『オールスター感謝祭』で文哉が結果を出しているから、音楽番組にも出してもらえてもいいのではと思うのですが…… 。僕達はいつ声かけてもらってもいいんですけど(笑)」

佐野「もう走りながら踊ってやろうかなって思っています(笑)」

中川「走ると見せかけて踊ったら?」

佐野「生放送だからいけるな(笑)」

本田「最後の坂の一番いいところで急に踊り出したら絶対見てもらえるでしょ」

佐野「次は宣伝しながら走ります!……ってくらいのマインドで行きます(笑)」

一同「アハハハ!」

■今作にはユニット曲も収録されますよね。5周年記念ライヴで初披露するまでは秘密でしたが、本誌掲載はリリース後なので思う存分語ってください!

本田「よし、話します!」

中川「ずっと前からユニット曲はやりたいって言っていたんですよ」

本田「ソロ曲とユニット曲はやりたいって言っていたよね」

佐野「4人しかいないので、ライヴだと基本は全員フル稼働になってしまうんですよ。そうなると、限界値が頭打ちになるので、表現の幅を見せるため、さらには僕ら自身が新しいチャレンジがしたいというハングリー精神があるので、今回やっと挑戦することができました」

[L→R]佐野文哉、浦野秀太

■どのように組み合わせを決めたんですか?

中川「バラエティ企画だと、本田&中川、浦野&佐野のペアが多いんです。なので、そのままだと面白くないよなと思って、一番みんなから見て意外そうなペアを選びました」

■まずは中川くん&佐野くんの「SQUARE」から聞かせてください。

中川「これも作詞を一緒にしたんですが、最初に文哉と“ユーモアがあるものにしたいね”って話していたんです。あとは、全員が楽しくなれる、会場でみんなが一緒に踊れるような曲を目指しました」

佐野「この2人の、一見違うようで同じだったり、似ているようで違う部分を楽曲の中にコントラストとして落とし込めたかなって思っていて。かなり遊び心溢れるワードが入っているんですよ」

中川「実は、歌詞に謎解きのような言葉が散りばめられているんです。その答え合わせは半年に1個ずつくらい出していこうかなと思っていて……」

佐野「ディアゴスティーニもビックリの期間の幅じゃない!?」

中川「B-PASSさんはお世話になっているので1個だけ教えますね」

本田「歌詞の〈直感的に知覚的なケミストリー〉のところ?」

佐野「そうそう! 勝就のMBTIがINFP-Aで、僕はENTP-Aで、唯一、直感的と知覚的のところだけが違うんです」

中川「そういった奥深さがたくさん散りばめられているから、たくさん見つけてほしい」

佐野「YouTubeでMBTI診断もしていたから、コンテンツを追ってくれていた人ならわかってくれるだろうし、趣味のワードもたくさん入っているんです。『おかあさんといっしょ』の“でこぼこフレンズ”をイメージしたワードとか、めっちゃ世代ですし」

中川「意味がわからなくてもシンプルに楽しんでもらえるような歌詞にもなっているので安心して楽しんでほしいですね」

■本田くん、浦野くんは聴いてみていかがでしたか?

浦野「カッコいいですね! ライヴで2人が披露しているところが想像できますし、文哉のラップや、かっちゃん(中川)のラップもそれぞれ色が違う良さが出ているなって思いました」

本田「マジでカッコいいですよね。文哉とカツ(中川)がラップするのもすごくいい案だし。最初にこういった曲をやるというのは聴いていたんですが、出来上がった時に、歌詞も面白いし、僕もOWVのいちファンであるので、QWV(ファン)からしたらすごく楽しいだろうなって思ったんです。知らない人が聴いてもノれて楽しいけど、応援してくれている人が聴いたらより面白いリリックがいいですよね。タイトルもいい。この意味も言ったら?」

中川「言わないです」

本田「いや、わかるだろ!」

浦野「まだダメです」

■もう1個ください!

佐野「B-PASSにだけですよ!?……って溜めて言うことでもないんですけど(笑)、凸凹って文字を合わせたら四角=スクエアになるじゃないですか」

中川「(立ち上がって)これは仰天!  みんなひっくり返るよ!」

本田「いやいやいや(笑)」

浦野「そうだよ、思いつかないもん!」

中川「やろ?  天才だろこのタイトル!」
■QWVも予想はついていたと思いますけど。

中川「みんなIQ高いな。さすがQWV」

■では本田くん&浦野くんの「Treasure」にいきましょう。これはドラマティックなラブソングですね。

本田「秀太と一緒にやるとなった時から、絶対にJ-POPの恋愛ソングを歌いたいって思ってたんです」

浦野「僕達はこれまで聴いてきた音楽がJ-POPだったんですよね」

本田「そうそう。僕はずっとJ-HOPE(BTS)を聞いていて」

浦野「そしたらもうヒップホップになっちゃうじゃんかよ!」

本田「!(嬉しそう)」

浦野「2人ともJ-POPを聴いていたので、2人でやるなら王道のバラードだなってすぐに決まったんです。歌詞も2人で盛り上がりながら作りました」

本田「そうそう。2人で恋愛映画のような物語を3作品くらい作ったよね」

浦野「すぐできたね」

本田「その1つが、幼なじみの2人が、お互い両想いなのに告白できなくて、そのまま学校を卒業して離れ離れになるという……」

浦野「そのまま、歌詞そのままです」

本田「僕らの歌詞は聴いたらすぐにわかります!  むしろめっちゃわかりやすくしたかったんですよ。ストレートで映像が浮かぶものにしたかったんです」

■両片想いの切なさですよね。

浦野「あ~、ちょっとそれは……」

中川「そこは教えてくれへんの!?(笑)」

浦野「それはそれぞれの解釈なので」

本田「幼なじみも裏設定だしね。まぁ縦読みしたらわかるくらい……」

佐野「わかりやすいって言ってたのに(笑)」
続きはBACKSTAGE PASS 2025年6月号でお楽しみください!!
3rd Album『Supernova』

3rd Album『Supernova』

2025.04.09 Release
初回限定盤 CD+BD ¥5,000
通常盤 CD ¥3,000

01. Swish
02. Supernova
03. BREMEN
04. Frontier
05. STAY GOLD
06. Treasure
07. EASY
08. SQUARE
09. SORENA
10. LOVE BANDITZ
https://owv.lnk.to/Supernova_reserve


11th Single
BLACK CROWN

2025.10.01 Release
初回限定盤 CD+BD ¥6,600
通常盤 CD ¥1,400
FC限定盤 CD ¥1,400
https://owv.lnk.to/BLACKCROWN_Info

「BLACK CROWN」発売記念・リリースイベント
2025年9月27日(土)13:00 START
兵庫県・阪急西宮ガーデンズ 本館4F スカイガーデン・木の葉のステージ
2025年10月1日(水)[1部]16:00[2部]18:20 START
東京都・タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIO 
※10月1日はパフォーマンスの予定はございません。
2025年10月4日(土)13:00 START
愛知県・ららぽーと安城 1F SAISONスタジアム(スタジアムコート)
2025年10月5日(日)14:00 START
東京都・ららぽーと立川立飛2F イベント広場
https://www.universal-music.co.jp/owv/news/2025-07-27/

『OWV LIVE TOUR 25-26 VERSUS』
2025年9月12日(金)東京・Zepp Haneda(TOKYO)
2025年110月9日(木)神奈川・KT Zepp Yokohama
2025年11月4日(火)神奈川・KT Zepp Yokohama
2026年1月15日(木)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
2026年2月20日(金)東京・豊洲PIT
https://owv.jp/feature/25_26_versus

『OWV・OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE』
DAY1:OCTPATH
2025年12月13日(土)横浜BUNTAI 16:00開場/17:00開演
DAY2:OWV
2025年12月14日(日)横浜BUNTAI 14:00開場/15:00開演
https://owv.jp/feature/two_throne?_normalbrowse_=1
OWV
オウブ。オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』へ出演した元練習生より結成された4人組ボーイズグループ。’20年9月、1stシングル「UBA UBA」でメジャーデビュー。’25年4月、3rdアルバム『Supernova』をリリースした。9月より『OWV LIVE TOUR 25-26 VERSUS』を、12月に『OWV・OCTPATH MASHUP LIVE 2025 TWO THRONE』を開催予定。
公式サイト https://owv.jp/
BACKSTAGE PASS 2025年6月号

BACKSTAGE PASS 2025年6月号

発売日 2025/04/25
サイズ A4判
ページ数 128ページ
¥ 1,100 (本体 1,000+税)
購入はこちら
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid2175572506/

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